ケアレスミスは存在しない!減らないし直らない!?【中学受験】

失敗 成功

今回は中学受験算数の永遠のテーマ「ケアレスミス」について話をしたいと思います。

保護者

うちの子はケアレスミスが多くて…
先生どうしましょう?

さば先生

今回はケアレスミスについての私の考えを書いていきます!

いきなりですが………

まず初めに中学受験の算数において、ケアレスミスが本当に存在するのかどうかがそもそも疑問です。

ケアレスミスとは非常に便利な言葉です。

生徒A君

あーまたケアレスミスで間違えちゃったよー泣

さば先生

A君!ケアレスミスと言っている限り、いつまでも成績が上がらないよ!?

生徒A君

え……??

子供達はすぐに「ケアレスミスで間違えちゃった!」とよく言いますが、ケアレスミスの一言で片づけてしまうから算数の学力が上がらないのではないかと私は考えています。

子供が

「ケアレスミスをしちゃった!」

と言ってるけど、いつもそんなことを言っているような…。

そんな経験ありませんか?

保護者

(あるあるだわ……!!)

ケアレスミスと言っているものが、そもそもケアレスミスではないという事を認識して改善していかないといつまでも同じことを繰り返していくことになります。

今回の記事はこのような方にぜひ読んでもらいたいです。

  • 「ケアレスミスってどこまでがケアレスミスなの?」
  • 「うちも子はケアレスミスが多いからケアレスミスを減らしたい」
  • 「うちの子は何度も言ってるのにケアレスミスが直らない」
  • ケアレスミスを減らすにはどうするの?

この記事を書いた人:さば先生

自己紹介
先生 さば

中学受験の塾講師として18年今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!

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目次

ケアレスミスとは

ケアレスミスの定義は以下のようになっています。

知識や能力の不足ではなく、不注意による誤り。
そそっかしい間違い。

コトバンクより

これってケアレスミス?①

60円のガム2個と80円のアメを4個買いました。合計の金額はいくらですか?

生徒A君

えーと!
800円!!

《正しい》60×2+80×4=440円
《誤り》60×2+80×4=800円 

これはよくある生徒の間違いです。

これは60×12=720 720+80=800(間違いはココ!)800×14=1120として間違えてしまっています。
計算の順番を間違えているわけですね。

生徒A君

うわー!?
計算ミスしちゃったよー!

でもどうでしょう?

生徒は計算ミスは一つもしていません。

これってケアレスミス?②

りんご4個とみかん5個で580円、リンゴ6個とみかん5個で820円です。
みかん1個の値段はいくらでしょうか?

生徒A君

これは僕でもできるよ!
みかんの個数は同じだから、値段の差がりんご2個分だね。
りんご2個は820‐580=240円だから…
りんご1個の値段は240÷2=120円だ!
これは正解でしょ?

さば先生

残念!問題文をよく読んで!
みかん1個の値段を出すためにはまず580円からりんご4個の値段を引く。それがみかん5個分だから5で割ればいいね。
みかん1個の値段は20円です!

生徒A君

あ~~~!
問題をちゃんと読んでいなかった~~
またケアレスミスをしちゃったよー泣

さてこの生徒は本当に間違えた原因は問題の読み違いだけなのでしょうか?

もしかしたらこの生徒はリンゴ1個の値段は出せるけど、みかん1個の値段を出すやり方を知っているかどうかは分かりません。

確実に言えることはこれはケアレスミスではありません。

原因は「問題文を読んで聞かれていることに正確に答える」ということができなかったからです。

ケアレスミスなんて存在しない

知識や能力の不足ではなく、不注意による誤り。
そそっかしい間違い。

コトバンクより

ケアレスミスの定義はこれでしたね。

いくつかの例をお見せしましたが、不注意ではなく、知識や能力の不足が原因で間違えているのです。

生徒A君

(確かにさっきの僕の間違いはそうだったな…)

だから私はケアレスミスは存在しないのではないかと考えます。

強いてケアレスミスと呼べるものがあるとすれば、答えが出ていたのに最後写し間違えた!ぐらいでしょうか。

さば先生

別にケアレスミスがあるかないかはどっちでもいいんですが……

ケアレスミスがあるかないかなんてことは別にどっちでも構いません。

大事なことは

問題を間違えてしまったときに「ケアレスミス」で済ましてしまうことが大問題

間違えてしまったときにどうすればいいか

さば先生

では間違えてしまった時にどうすればいいのかをお話しします!

問題を解いて間違えてしまった時に大事なことは「なぜ間違えてしまったのか?」をしっかり言語化することです。

そして

「今後、同じような間違えをしないようにするためにはどうすればいいの?」ということを具体的に考える

先ほどの例でいえば、計算の順番を間違えてしまった問題。

なぜ順番を間違えてしまったの?

  • 注意力が足りなかった
  • 時間がなくてあせってしまった
  • クセで左から計算をしてしまう

じゃあ次はどうする?

  • 落ち着いて計算する順番の見通しを立ててから解いてみる!
  • 時間に余裕を持てるようテストの時間配分をしっかり考えてから臨むようにする!
  • 毎日計算問題を計算の順番に注意しながら解いてみる!
保護者

(ひとつひとつやるのは大変だけど、これで間違いが減るのであればやるしかないわね…)

こんな感じでひとつひとつ解決策を見出していかないと間違いを無くすことはできません!

過去問題の勉強をする時も同じ大事なやり直しの仕方です。

ケアレスミスは存在しない!減らないし直らない|まとめ

今回はケアレスミスについて書きました。

子供(親もかも知れません)の「ケアレスミスで間違えた」というセリフ。

この言葉で済ませてしまうのは簡単ですが、ケアレスミスと言い続けている限り点数のアップは見込めません

その言葉の裏側にあるのは根本的な理解不足であったり実力不足が原因なのです。

だから、一つずつ原因を分析し言語化する。

そして具体的な対応策を練り実行することが大切です。

少し面倒に思えるかもしれませんが、これをやらない限り同じ間違いを繰り返してしまいます。

これを意識するだけでお子様の点数はまだまだ上がりますよ!

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

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