先生!うちの子のノートって何を書いてあるのかわからないんですよ…
あるあるですね…
ノートの使い方しだいで成績も大きく変わりますよ!
今回はノートの書き方・取り方についてお話しします!
今回は「ノートの作り方!書き方・取り方を変えて成績をUPさせよう!」ということで書いていきます。
ノートの使い方を変えただけで成績が上がるの?と思う方もいるかもしれませんが
大きく変わります。
私は普段多くの生徒を見ていますが、「できる子」「できない子」のノートの違いは明らかです。
単純にきれいか、汚いかではありません。
成績を伸ばすノートになっているか、いないかの差です。
ぼくのノートはどうなんだろ……
うん………。
まずは日付ぐらい書きましょう…!
………はい。
- 正しいノートの使い方ってどんな感じ?
- 塾と学校では使うノートは変えたほうがいいの?
- ノートの書き方で工夫することはある?
- 先生の書いた板書って全部写さなければいけないの?
- うちの子の字が汚すぎるんだけど?
という方は是非最後までお読みください。
私は算数の講師ですので、算数のノートの使い方をお話していきます。
小学校のノートは指定されているのであれば、もちろんそれを使う必要がありますが、特にないのであればこれからご紹介するようなノートを小学校でも使って慣れていきたいですね。
もし、小学校の先生に怒られたら変えてくださいね(笑)
この記事を書いた人:さば先生
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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【中学受験】合格するノートの作り方!書き方・取り方を変えて成績UP!|ノートは何を使う?
まずはノート選びから説明します。
このノートが良いとかではなく、時期、用途によって使い分ける方がよいと思います。
ノートの種類
- 綴じノート、リングノート
- 5ミリ罫線、6ミリ罫線、7ミリ罫線
- ドット罫
- A罫線、B罫線
- A4サイズにB5サイズ
ノートってこんなに種類があったんだ…
本当ですね!
いろいろありますね…
色々ありますが、オススメのものであれば安いもので構いません。
何冊まとめていくら!
とかで充分です。
低学年と高学年に分けてオススメをご紹介します。
低学年(小3~小5)の時のおすすめノート
ずばりオススメは方眼ノートです。
狙いは3つあります。
- 枠の中に正しく字を収めて書けるようにする事
- 漢字とひらがなのバランスをうまく書けるようにする事
- 図形や表を正確に書けるようにする事
あと日付やページを書ける箇所があるかも大事なチェックポイントになります。
低学年のうちに日付やページ数を当たり前に変えることはとても大切なことです。
低学年のうちは勉強はもちろん大切ですが、習い事も両立してやりましょうね!
高学年(小5~小6)の時のおすすめノート
高学年の場合はだんだんと幅を小さくしていく方がよいと思います。
A罫線(7mm)→(B罫線6mm)→究極は自由帳
なぜ幅を狭くしていくかというと入試問題の解答用紙を見据えてほしいからです。
今の入試問題は年々、途中式や理由を答える問題が増えています。
実際に解いてみると分かりますが、途中式を書くスペースってとても小さいんですよね。
大きい文字や数字を書いていては解答欄に入らなくなってしまいます。
やばい…
僕の字大きいんだよね…
大丈夫かな…?
少しずつ意識して直していけば大丈夫だよ!
6mmは少し狭すぎるという子は7mmでも構いません。
お子様の状況を見て判断してあげてください。
また、ある程度慣れてきたら受験本番間近には線なしのノートもおすすめです。
6年生にもなって自由帳は恥ずかしいよ~
別に自由帳じゃなくても無地のノートが売っているよ!
あんまり見たことないけど無地なんてあるんだね~
自由帳が恥ずかしいという人は無地というのが売っています。
なぜ無地がよいかというと、入試問題の途中式を書く場所には線なんて引いてないからです。
なるほど……。
確かに入試の問題用紙には線とかマスなんてないですもんね。
これがやらせると分かりますが、大人が思っている以上に上手に書くことができません。
線がなくてもバランスよく式、図、表、グラフなどを書かなくてはなりません。
受験直前(特に過去問題のやり直しの時)は無地のノートでやってみてください!
高学年になるとちょっとカッコつけようと「ルーズリーフ」を使いたいという子供も出てくるかもしれません。私はこれは反対です。
管理が難しいということもありますがいちいちファイリングをするのに時間がかかるからです。
良くある話ですが、勉強をする前に机の上を片付ける、その時間も子供たちは勉強していた気になってしまうんですよね。ルーズリーフにまとめる、ファイリングする時間も勉強した気になってしまってやるべきものが進まないなんて話はよくあります。
だから、小学生のうちにルーズリーフはオススメできません。
ノートを上手に活用しましょう。
ノートの書き方
ノートの書き方についてですが、だいたいこの話になるとよく親が言うセリフがあります。
うちの子は・・・
「字が汚い!」
本当にうちの子はノートが汚くて、何が書いてあるか全然わかんないんですよ……
でも字が汚いって悪いことだけではないんですよ?
え……。
汚くて良いことなんてあるんですか?
字が汚いというとマイナスなイメージをみなさん持つと思います。
でも私はこの字が汚いという事に対してマイナスイメージというよりは、どちらかというとプラスイメージを持っています。
なぜかというと「字が汚い」というのは頭の回転スピードに手のスピードがついていってないから起こる現象です。
つまり頭が良いということなんです!
(ただ単純にめんどくさがり屋で汚いのは例外です……)
ぼくはちゃんと頭の中で考えて式を書くよ!
でもめんどくさいから字は適当に書いちゃうんだ…!
僕は「頭がいい」のか!?
A君よ………
それは面倒くさがり屋なだけだからダメです!!
えー-----!!
だから無理に修正をする必要はありません。
(A君みたいな子は直さなければいけません!!)
直そうとそればかり気にすると逆にスピードが落ちて成績が下がってしまう可能性もあります。
たとえA君のような場合でも、字を直すの簡単なことではありません。
ですので、字を直すことは置いといて「最低限のルール」を作ってノートを書かせるようにしましょう。
最低限のルール3つ!
- 日付、ページ数、タイトルを書く
- ノートの見開き2ページのそれぞれのページの右側に線を引く
- 図形の単元の時は1ページに解く問題を3問(2問)と決めておく
私は中学受験においては、普段いくら汚くても最終的に入試の答案が読めればOKだと思っています。
先ほども言ったように、字を直すとなると時間がかかるからです。その時間がもったいないのです。
そんな時間があるなら1問でも多く問題を解いた方が良いですね。
答案用紙をしっかり書くぐらいであれば、入試前の最後の1,2か月で仕上げることができます。
その時期であれば、子供も合格したい気持ちも強くなっているので、我慢して直そうという意識が生まれので矯正することも容易です。
日付、ページ数、タイトルを書く
日付、ページ数、タイトルを書くことで「あれどこに書いたかな・・・?」と探す無駄な時間が省けます。
当たり前ですが、最低限これは守らせましょう。
私が塾で宿題のチェックなどをしていると子供たちは自分の宿題をどこにやったのかを探すのにすごく時間がかかります。
これを解消すれば、長い目で見ると時間をかなり短縮することができますね。
これは実は成績の良い子ほどサラッと習慣として日付・ページ・タイトルをまず書きます!
ノートの見開き2ページのそれぞれのページの右側に線を引く
ノートを見やすくするためにノートに線を引いて、式と筆算を分けるようにします。
イメージはこんな感じです。
線の右側を筆算コーナー等、決めておくのが良いですね!
ぐちゃぐちゃにならずにケアレスミスの防止にもなりますね!
図形の単元の時は1ページに解く問題を3問(2問)と決めておく
図形を大きく書く事で図形の性質を掴みやすくなり、問題が解きやすくなります。
よーし!
じゃあ僕はノートの1ページに1問でやろう!
お母さんが文句を言わなければそこまで極端でもいいよ!
図を大きく書くだけで図形の点数が上がる子もいます。
普段気づかないことも、大きく書くことで色々な発見があり、図形に対しての知識が高まっていきます。
ぜひ実践してみてください!
実は、図形ができない原因は図形の性質が分かっていないという事があります。
当たり前のことですが平行四辺形の向かい合う辺の長さや角度が等しいとか、長方形の対角線の長さが等しいとか・・・
図形を大きく書くことで何となく性質を意識して作図できるようになります。
ノートの取り方
ノートの取り方については算数の得意な子、苦手な子で変わってきます。
まず算数はノートを何冊作るべきかについてお伝えします。
- 計算ノート
- 授業用ノート
- 宿題用ノート
- (模試直しノート)
- (やり直しノート)
最低3冊、多くて5冊を用意しましょう!
ノートはたくさん用意しないとダメなんですねー!
ノートの用途によって使い分けた方が成績は確実に上がりますよ!
番外編で「親作成のスペシャル要点まとめノート」の作成も意外とおすすめです。なんだかんだいっても勉強するのは小学生。愛情たっぷりの親作成ノートはとても嬉しいものです。ぜひお時間に余裕がある方は作成してあげると喜びますよ!ただしいつもは作っていないのに入試前にいきなり作るのはやめましょう。逆に、子供にはプレッシャーになってしまいます。
算数が得意な子は授業用ノートの充実を!
塾の授業では板書を写しながら先生の話を聞くので、子供たちは大変です。
算数が得意な子は先生の話を聞きながら「授業用ノート」に要点だけをしっかり書いておきましょう。
あまりきれいさにこだわるよりも後で本人が見て分かれば十分です。
たとえ答えが合っていたとしても、先生の話はしっかり聞いて要点を書いておきましょう。
私が塾で見ていて、成績の良い子は自分の答えが合っている、合ってないに関わらずちゃんと解説を聞いています!
算数が苦手な子は復習ノートをしっかり作ろう!
算数が苦手な子はできる限り板書を写しておいて、家でもう一度解きたいところです。
そうなると「授業用ノート」だとそこには自分が解いたものが書いてあるので解説を写すスペースがありません。
そこで「やり直しノート」の出番です。
「やり直しノート」に解説や先生が言った事をメモしておきます。
そうすると家でその問題をやり直したときに、同じノートに解説が書いてあるのでとてもやり易いですよね。
算数が苦手な子は「授業用ノート」と「やり直しノート」をうまく使いこなすといいのね!
「やり直しノート」を見ても理解できなかったら講師へ質問に行きましょうね!
自分だけの最高の参考書を作ろう!
算数が得意な子は「授業用ノート」、苦手な子は「やり直しノート」を入試会場に持っていく事を意識してノート作りをしていきましょう。
本屋さんに売っているどんな参考書よりも素敵なものになっているはずです。
なんせ自分が間違えたところや要点がまとまっているわけですからね!
よーし!
ぼくも頑張って入試会場に自分だけのオリジナル参考書を作って持っていくぞー!
入試の時の持ち物について
算数で入試の時に何を持っていくか?
あまり塾のテキストを持っていくのはオススメしません。
なぜなら、電車の中、試験前にできない問題を見つけると動揺するからです。
だから、自分のノートであったり、読み物を持っていくのがオススメです。
オススメ参考書の記事でも読み物を紹介していますので参考にしてみてください。
【中学受験】合格するノートの作り方!書き方・取り方を変えて成績UP!|まとめ
今回はノートの使い方についてお話をしましたが、ノートの使い方を変えるだけで成績は上がります。
ノートの種類は受験を見据えて時期ごとに変えていきましょう。
初めはマス目があるものからスタートして、徐々に行の幅を狭くしていきます。
最終的には入試を見据えて行なしの無地にするといいですね。
ノートの書き方は以下の3つです!
- 日付、ページ数、タイトルを書く
- ノートの見開き2ページのそれぞれのページの右側に線を引く
- 図形の単元の時は1ページに解く問題を3問(2問)と決めておく
ノートの取り方は算数が得意な子と苦手な子は若干アプローチが違います。
得意な子は要点だけを「授業用ノート」に書いておく。
苦手な子は「やり直しノート」に解説やポイントを書いておき、もう一度自分で「やり直しノート」に解いてみる。
是非色々と試していただいてお子様の学力アップを計ってください!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (4件)
記事を読ませていただきました。
参考にさせていただきます!
みけねこさん!
コメント頂きありがとうございました。
拙い文章で申し訳ありません。
またどうぞよろしくお願いしますm(*_ _)m
小6の娘が受験に挑戦します。
算数の成績が上がらずかなり焦っています。
4年生から塾へ通っていますが算数、理科に関しては常に偏差値は40台前半です。
そんな中こちらのサイトを見つけ読ませて頂きました。
明日から参考にしながら頑張ってもらいたいと思います。
ただ復習ノートの大切さ、何度もおしえてきましたが全然やってくれなくて困ってます…
残り3ヶ月という短い期間ですがどうにか頑張ってもらいたいものです。
もこさんこんにちは!
あと数ヶ月で入試ですね。
子供がノートを作るのは結構大変なので、もこさんも協力してノート作成をしてあげてください。この時期だと応用よりとにかく基礎です。
40台前半であれば今からでも50ぐらいの力をつけることは可能です。
影ながら応援させてもらいます。