こんにちは!さば先生です。
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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今回は中学受験の算数が苦手でお悩みの方へ向けて算数を得意にするためにやること10個をご紹介します。
算数が苦手と言ってもあなたのお子様のレベルも違うと思うので
「偏差値35~55Ver」と「55以上Ver」に分けてポイントをお話しします。
算数を得意にしたい!!
とりあえず僕は35~55Verで!
ここでの偏差値とは四谷大塚や日能研の偏差値だと思ってください。
【中学受験】算数の苦手な子が得意にするためにやるべきこと|偏差値35~55Ver
偏差値35~55Ver中で学受験の算数で苦手な子が得意にするためにやるべきことのポイントは
親が主導で子供のサポートをする
具体的な策を5つご紹介します。
- 計算力をつける
- 算数を最優先で勉強する
- とにかく基本の徹底をする
- やらせるのではなく聞いてあげる
- 分数と小数に強くなる
計算力をつける
他の記事にも書いていますが、まずは算数を得意にしたければ計算力をつけましょう。
間違いなく言えることは算数が得意な子で計算力がない子はいません!
計算力を上げるには「毎日計算をやること」です。
その時に気をつけること
- 毎日決まった時間にやる
- 必ず時間を決めてやる
- やり直しは短時間で必ずやる
また低学年の子であれば計算についてはどんどん先取りをしましょう!
詳しくはこちらに書いています。
ただやらせるだけではなく、制限時間は必ず決めましょう。これは演習時間だけではなくやり直しの時間もです。ここでダラダラと長い時間をやってもしょうがないので時間が来たら終わり!という風に要領よくやっていきましょう。
算数を最優先で勉強する
中学受験は算数で決まる!
これはよく言われることで間違いはありません。
じゃあ他の科目はやらなくても…
それはダメですよ!
あくまで算数を中心に勉強しましょうということなので誤解しないように…
では理想の勉強配分はどんな感じでしょうか?
私が考える理想は
算:国:理:社=6:1:2:1
勉強時間の半分以上は算数にあてるようにしましょう。
ちなみに算数の次に重視すべきは理科がおすすめです。(算数の次に差がつく科目ですので)
もちろんそれぞれの子供の得意、不得意によって時間配分は変えてくださいね!
ただし、勉強時間の半分以上は算数の時間にしましょう!
とにかく基本の徹底をする
算数が苦手だからと言ってやみくもにテキストや問題集をやるのは大きな間違いです!
テキストでも問題集でも基本問題のみを徹底的にやる事です。
断言できますが基本を固めれば偏差値55まではいきます!
うちの子は算数が苦手だから基本が終わったら応用問題をどんどんやった方がいいのでは?
よく応用問題も含めとにかく量をやらせる方がいますが、応用問題は基本問題が定着していないと解くことができません。
だからとにかく基本を何度もしつこくやる方が良いのです。
中学受験の場合は基本の定着といっても実はとても大変なことです。
やらせるのではなく聞いてあげる
はじめに偏差値35~55Verのポイントは親がサポートすることだとお伝えしました。
そして、先ほど基本の徹底が大事だとお話をしました。
そうすると勘違いされる方がいます。
- 親が基本ができるようになるまでしっかりと教える
えっ違うの??
親のサポートと言うとこういう発想になってしまいますが
- 教えるのではなく子供の解き方を聞いてあげる!
これを心がけるようにしてください。
ここで子供が解法をしっかり説明できるようになったら次のステップへ進みましょう。
こちらの記事にも「聞いてあげること」の重要性について詳しく書いています。
分数と小数に強くなる
私が生徒たちを長年見ていて思うことは、算数ができる子とできない子の違いは数字が身近なものになっている、そうでないかの差が大きいです。
特に小数と分数について
小数と分数をうまく使いこなせるか?
例えば次のような計算問題
これが小数と分数をうまく使いこなせる子は次のようにやります。
算数が苦手な子ほどなんでも分数に直すので注意が必要です!
ちなみに0.75=3/4など算数で覚えておくべきことはこの記事でご紹介しています。
視覚から入るアプリでの勉強おおすすめです。
【中学受験】算数の苦手な子が得意にするためにやるべきこと|偏差値55以上Ver
次は偏差値55以上Verですが大事なことは
親が子供の才能をつぶさないこと
具体的な策を5つご紹介します。
- 途中式なんて気にしない
- 暗算のススメ
- ゲーム好きな子は大歓迎
- 地味な作業をめんどくさがらずにやらせる
- 親が何でも答えてはいけない
ゲーム好き…(ジュル)
えっと思うものもあるかと思いますが一つずつ見ていきましょう!
途中式なんて気にしない
誤解しないで欲しいのは途中式を書くな!
ということではありません。
「うちの子は途中式を書かないから何としても書かせたい」
と無理に子供に途中式を強要をしないということです。
これはあくまで偏差値55以上Verの子が算数を得意にするためのときの話です!
子供が途中式を書かない理由はだいたいこの二つですね。
- 途中式を書くのがめんどくさい
- 頭の中で解いている
途中式を書くのがめんどくさい子に途中式を強要するとスピードが落ちます。
頭の中で解いている子に途中式を書かせると、脳の回転と書くのにかかる時間とのギャップが生まれストレスになります。
また、せっかくの思考力育成のチャンスを逃すことにもなります。
近年の入試はスピードと思考力が最重要事項です!
入試のときは途中式や考え方を書かなければダメじゃない?
確かにその通りです。
でも心配はいりません。
入試までに書けるようにすれば良いのです。
私が過去の生徒を見ていると、過去問を始めるぐらいの時期(6年の9月以降)から途中式を練習しても入試までには書けるようになります。
途中式を書く必要があればノートの使い方についてはこちらの記事をお読みください。
途中式についてはこちらの記事にも書いています。
暗算のススメ
暗算は頭の体操にもってこいです。
例えば上の計算だと一例として下のように考えれば頭の中で暗算ができますね。
別に他にも方法はあります。
やり方はいろいろありますが
自分でやりやすい方法を見つけることも頭の体操になります。
ただしひとつ注意点!
何度も暗算でやって間違えるようであれば筆算を書かせる!ということも大切なことです。
他にも計算の工夫について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
ゲーム好きな子は大歓迎
まず断っておきますが
受験勉強を始めたらゲームをやらせましょうということではありあせん…
何か子供が好きなものがあったら思い切り没頭させてあげてほしいということです。
えっ…
6年生でも…?
やったー-------!
いや…
今回は低学年のお子様限定の話です。
低学年といっても小6意外です。
うっ………
一見親から見たら何の意味があるの?
ということに子供が打ち込むことがあります。
男の子だったらプロ野球の選手を1軍の選手だけではなく2軍の選手の名前も全部覚えたり、ゲームの攻略法を誰よりも詳しかったり。
女の子だったら折り紙を必死に作っていたり、韓国のアイドルグループの名前を誰よりも知っていたり。
僕は微生物マニアなんだよ…!
そんな子供の姿を見て
- そんなことをしている暇があるなら勉強しなさい!
こんな風に子供の集中力養成のチャンスを奪わないようにしてあげてください。
生徒を見ていると御三家などを目指す子は受験に直結する趣味を持っている子もいますが、勉強とは関係ない趣味を持っている子も多いですよ。
地道な作業をめんどくさがらずにやらせる
算数ができる子になるための近道はありません。
あえて言うのであれば
「急がば回れ」
算数の例でいえば「場合の数」
順列の公式を教わった子は
3×2×1=6通りと3秒で答えるでしょう。
わざわざこれをこんな風に樹形図を書いて2×3=6通りと答えたらどうでしょう。
私なら樹形図を書いて自分で式を編み出して答えた子をべた褒めします。
こちらの子の方が本質を得ていて最終的に中学受験の算数で高得点を取れる子に育ちます!
親が何でも答えてはいけない
親がスケジュールを立てて、プリント整理をして丸付けをしてあげて、手取り足取り見てあげることが正しい子供へのサポートでしょうか?
偏差値55までは私はこれでも良いと思っています。
でも何度も言っていますが親が子供の才能をつぶさないことが偏差値55Verのテーマです。
だとすると親は何をすればよいのでしょうか?
その名の通り「サポート」です。
問題が解けなくて悩んでいたらヒントを上げる程度が理想です。
最後まで教えない!
ということが大切です。
ヒントを出すのも意外と難しいものです。
基本的に大人は子供に対して必要以上にヒントを出してしまいがちです。
なかなかうまくいかない人は「一言アドバイス」を心がけてみてください。
「Aに注目!」「ここまでは合ってるよ」「似ているのを昨日やったよ」
こんな程度が理想的です。
親の関わり方についてはこちらの記事もお読みください。
【中学受験】算数の苦手な子が得意にするためにやるべきこと|まとめ
今回は2つの偏差値帯でお話をしました。
偏差値35~55までは
親が主導で子供のサポートをする
具体的な策は
- 計算力をつける
- 算数を最優先で勉強する
- とにかく基本の徹底をする
- やらせるのではなく聞いてあげる
- 分数と小数に強くなる
これら5つを行えば必ず偏差値55までは到達します。
そして次のステップ(偏差値55~)のポイントは
親が子供の才能をつぶさないこと
- 途中式なんて気にしない
- 暗算のススメ
- ゲーム好きな子は大歓迎
- 地味な作業をめんどくさがらずにやらせる
- 親が何でも答えてはいけない
ぜひお子様にいろいろと試してみて苦手な算数を得意にしていきましょう!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
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