私がずっと生徒・保護者に算数の講師として伝えていることがあります。
それは「分かった」と「できる」は違うということです。
分かったらできるんじゃないんですか?
それが違うんです。
算数は「分かった」の状態では点数が取れないのです…!
よく子供が「分かった」と言って、問題を解いたら全然できない!
そんなことよくありませんか?
算数は「分かった」を「できる」に変えないと点数は上がりません。
どうすれば「分かった」が「できる」という状態になっているかを確認できるのでしょうか?
それは何も見ずに誰かに説明できるかどうかをチェックすることです。
これは私の講師経験から学んだことです。
講師も解けただけでは説明に詰まってしまうこともあるんですよ…
この記事を書いた人:さば先生
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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子供の「分かった」と「できる」が違うのはなぜ?
よし!
先生の説明を聞いて分かったぞ!
おーよかった!
じゃあ次のテストは期待しているよ!
あー泣
ダメだった~~~
私が17年算数を教えていてずっと思っていること。
「子供達の分かった≠できる」
授業中にもそれは良く感じます。
問題の説明をして「これ分かったかな?」と生徒達に聞くと元気に「分かったーー!」とみんな答えます。
「よしっ!じゃー今の内容の確認テストをしてみよう!」
えー--------!
テストの点を聞くと見事にボロボロ…
あれっ……おかしいな…
先生の説明を聞いて分かったんだけどなぁ…
これ本当によくある話です。
これ何故でしょう?
大きく2つ原因があります。
- 問題の理解が完ぺきではない
- 上手くアウトプットがうまくできない
子供の「分かった」と「できる」が違うのはなぜ?:問題の理解が完ぺきではない
そもそも問題の理解が完ぺきではないということです。
分かった気になっているだけなんですね。
意外と子供達の理解したという段階のハードルは低いです。
また周りの雰囲気で分かった気になってしまうこともあります。
あー-
何となく周りの子達が分かっている雰囲気だから自分も分かった気になってしまうかも…
子供の「分かった」と「できる」が違うのはなぜ?:上手くアウトプットができない
子供達の勉強とは先生が話したことを聞いて理解する、先生から教えられたとおりに真似してやってみる。
こういった受動的な学びが塾や学校ではほとんどです。
インプットも大事ですが、アウトプットをしない限り「できる」ようにはなりません。
だから、子供達はインプット能力は日々鍛えられていくのですが、アウトプットはする機会が少ないのでなかなかうまくできるようにはなりません。
理解することができてもアウトプットがうまくできないために、思考回路をうまく作れず答えまでたどり着くことができないのです。
特に応用問題ではこの思考回路づくりが大切になってきますね。
理解を定着させるためには演習が大切です。
算数の勉強時間をしっかり確保して「アウトプット」の練習を積んでいきましょう!
「できる」はどうやって確認するの?
アウトプットの練習と言っても何をすればよいのでしょうか?
もちろん問題集を解いたりすることも良いことです。
でももっと確実に「できる」かどうかを確認する術があります。
え!問題を解くんじゃないの?
「できる」の確認方法
「できる」状態になっているかを確認するためにはどうすれば良いのでしょうか?
それは「誰かに何も見ずにスラスラと説明することができるか」をチェックすることです。
これが出来ればその問題は自分のモノに出来ている証拠です。
何となく分かっている状態では必ず説明の途中に言葉につまります。
これは私が塾講師の新人時代に身をもって分かったことです。授業中に問題の解説をする時、中途半端な理解の問題だと途中で言葉が詰まってしまったり、自分でも何を説明しているのかがわからなくなることがよくありました。何とか自分の解いたプリントを下で見ながら、その場をしのぎましたが…
苦い思い出ですね。今では完全に理解しているので何も見ないでもスラスラと説明することができるようになりました。
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説明するときに使うと先生気分が味わえます。
子供って先生のマネするの好きですよね…
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「分かった」と「できる」は違う!まとめ
「分かった」と「できる」が違うという事に気づかないと、頑張って多くの問題を解いていても思うように成績が上がりません。
時間はかかりますが、一つ一つをしっかりと理解をして
「何も見ずに誰かにスラスラと説明できる」
この状態に持っていくことが成績を上げるコツです。
最悪、誰かが人でなくても良いです…。
ぬいぐるみでもOKです!
「できる」状態になったら問題集でどんどん力をつけていきましょう!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!
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