こんにちは!さば先生です。
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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今回は中学受験の中でも「午後受験」について書いていきます。
最近の関東・関西ではもはや午後受験は当たり前になってきました。
午後受験はみんな受けるのかな??
首都圏では2月1日午後には約6~7割の子供たちが午前だけではなく午後も受験をします。
ほとんどの子が午後受験をするのね!
限られた期間の中で一つでも多くの合格を目指せる機会が増えるということはとても良いことですね。
しかし午後受験はメリットも多くありますがデメリットもあります。
よく考えた上で午後受験を上手に活用していきましょう。
【中学受験】午後受験をするメリット
午後受験をするメリットをまとめます。
- 合格を早い段階で獲得できる
- 受験校の幅が広がる
- 入試に慣れる機会を多く作ることができる
- 優遇措置を受けられる学校がある
合格を早い段階で獲得できる
合格受験を早い段階で獲得できることが「午後受験をする最大のメリット」です。
ここ数年中学受験の入試期間はどんどん凝縮されています。
以前は2月6日、7日まで入試がありましたが、現在はほぼ5日までで終了します。
そのために、より戦略的に合格を勝ち取っていく必要があります。
午後受験をうまく活用して早い段階で合格を勝ち取りましょう!
午後受験を活用して全落ちを回避!
受験校の幅が広がる
午後受験を活用することでより多くの中学校を受験することができます。
午後受験は
- おさえ校として受ける
- チャレンジ校として受ける
どちらのパターンでも使えます。
最近午後受験をする学校が増えてきている気がするわ…
実際に増えています。難関校・人気校でも午後の日程があるので、選択肢が増えて良いことですね!
入試に慣れる機会を多く作ることができる
入試会場の空気は模試とは全然違い、緊張しないで受けられる子はいないでしょう。
な、なんか怖い…
そう意味でその雰囲気に慣れることも大事な戦略の一つです。
午後受験をすればそれだけ受験回数が増えるので慣れる機会を多く作ることができます。
1月受験もそれなりの緊張感で練習にはなりますが、やはり2月とは緊張度合いも大きく違います。
1月受験についてはこちらをご覧ください。
優遇措置を受けられる学校がある
学校によっては午後受験も含めて、複数回受験をするとボーダー上にいた場合、優遇して合格を出す学校もあります。
多くはありませんが、優遇措置を受けられる学校もあります。
ぜひあなたのお子様の受験する学校のHP等でチェックをしておきましょう!
優遇措置についてはこちらの記事にくわしく書いています。
【中学受験】午後受験をするデメリット
午後受験は良いことばかりではありません。
デメリットをまとめます。
- 疲労がたまる
- スケジュールがハードになる
- 翌日の勉強時間が減る
- 過去問をやる量が増える
- 午前よりも難度が上がる
疲労がたまる
午後受験は午前を受けた後に受験するわけですから当然疲れがたまります。
受験には学力だけではなく、精神力とそして体力が必要です。
ただ、私が子供達を見ているとこちらが思っている以上には疲れを見せません。緊張感で張りつめられているからでしょうね。
あなたの子様の体力と相談して考えていきましょう。
スケジュールがハードになる
疲れの他に午後受験が予定に入っていると移動時間がかなりタイトになります。
午前午後と同じ学校を受けるのであれば良いのですが、少し距離があると思ったよりも大変です。
ここは計画的にいきましょう。
・ご飯はどこで食べるか?
⇒本当に時間がないと電車の中でご飯を食べるという方もいます。
・移動手段はどうするか?
⇒午前の入試が終わったときに、父親が校門まで車で迎えに来るという方もいます。
・受験番号は早い番号を取った方が良いか?
⇒時差解散をしている学校があるので早い番号だと早めに出れることがあります。
⇒面接がある場合は受験番号が早い方が良いときもあります。
うわ~忙しそうね!?
翌日の勉強時間が減る
入試期間中も当然ですが、次の日に向けて最終的な確認をします。
午後受験をするとその時間が減ってしまいます。
ちなみに入試期間中は難しいものをやるのではなく、今まで過去問で間違えてしまったもの等を軽く確認する程度にしましょう。
ただ、入試を受けることだけでも学力は上がりますので、家で勉強していて明日の試験が不安に思ってしまうような子は、午後も受験していた方が良いというケースもあります。
志望校によって出題傾向は様々です。学校によっては1次の問題と2次の問題の形式や単元が似ている学校もありあす。そういった学校の場合は2次に向けて1次の問題で練習をすることが大事になります。また、逆に3次試験を受けるときに、1次と2次で出た単元は出ないという学校もあったりします。これも対策がある程度可能になります。この辺は塾と相談してどうやっていくかを相談しておきましょう!
入試に持っていく算数のおすすめ読み物はこちらの中でも紹介しています。
過去問をやる量が増える
午後受験といえども何もせずに受験会場へ向かうことはとても危険です。
やはり傾向を掴むまでは過去問題を演習しておく必要があります。
ただでさえ過去問はやるものが多いのに大変だわ!
ただ、午後の受験校が本命というケースは少ないと思いますので、2,3年分やれば十分ですよ!
何十年分とかをやる必要はありませんが、負担が増えることは間違いありません。
午前よりも難度が上がる
基本的に午前に比べて募集人員も少ない、実施学校も減るので多くの人が少ない定員枠の中で一つの学校に集まることになります。
だから、午後入試はレベルが上がります。
せっかく大変な思いをしてまで午後も受験をしたのに不合格という結果は子供には堪えます。
午前はチャレンジだと思いますので、できれば午後は安心校を受験するようにしましょう!
【中学受験】午後受験の注意点
午後受験をするときの注意点をいくつか挙げておきます。
試験科目や発表時間をチェック
ここまで午後受験は体力優先で考えるという話をしてきました。
こう伝えると「うちの子は体力がないからやめようかしら…」と思う方もいると思います。
でも最近の午後受験は負担の少ない入試も多くあります。
- 2科目入試
- 算数1科目入試
- 国語1科目入試
- 適性型入試
発表時間もチェックしておきましょう。午後受験は実施時間が遅いので、当日発表の場合は発表時間が遅い場合があります。22:00や23:00に発表などもありますので、次の日の出願を結果を見てから決める場合には注意が必要です。また、子供に結果を次の日に伝えるようにするなどの工夫も必要になります。
子供に午後受験が向いているかをチェック
うちの子は体力的にどうなんだろう?
という方は事前に練習をしてみることをおすすめします。
公開模試の午後を活用して午前と午後の両方を受けてみる
はじめは「すごい疲れた~」というかもしれませんが、午後もなんだかんだで集中して解くことができていればOKです!
日程がうまく合わない場合は、自宅で午前と午後に過去問をできるだけ全力で解いてみる!
午後受験は誰でも疲れているので、100%の力は発揮できないと考えておいた方が良いです。そう意味では少し余裕を持った受験をすることをおすすめします。
【中学受験】午後受験はした方が良いの?メリットとデメリット・注意点|まとめ
午後受験のメリット・デメリットや注意点についてまとめました。
私の個人的意見ではできるだけ午後受験はした方が良いと思いますが、何よりも体力優先です。
午後受験のメリット
- 合格を早い段階で獲得できる
- 受験校の幅が広がる
- 入試に慣れる機会を多く作ることができる
- 優遇措置を受けられる学校がある
午後受験のデメリット
- 疲労がたまる
- スケジュールがハードになる
- 翌日の勉強時間が減る
- 過去問をやる量が増える
- 午前よりも難度が上がる
最近の入試は短期勝負です!
しっかりと計画を練っておきましょう。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
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