【中学受験】併願をシュミレーション!塾講師が順を追って解説します

予定

今回は「併願のシュミレーション」について考えていきます。

生徒A君

シュミレーションってどんなゲーム??

さば先生

………………………。

中学受験の主役は子供ですが、

「併願のシュミレーション」は親が主役です!

シュミレーションをするためには当たり前ですが受ける学校が決まっていないといけませんね。

志望校の決め方はこの記事に書いていますのでご参考にしてください。

保護者

いくつか受けたい学校は決まったんだけど・・・
どうやって併願パターンを組んでいけばいいのかしら・・。

さば先生

併願パターンを組んでシュミレーションの仕方を仕方をご説明しますのでご安心ください。

併願を考える上で大事な点が5点あります。

  • 第一志望校から優先して決める
  • 第二志望校、第三志望校を埋める
  • 午後受験を有効に使う
  • 複数回受験した方が有利な学校は考慮して組む
  • 受験パターンを見ながらシュミレーションをする

今回は特に中学受験が初めてという方には難しいテーマだと思います。

でも大丈夫です。

今回は表を使いできるだけ分かりやすく説明をさせていただきます!

この記事を書いた人:さば先生

自己紹介
先生 さば

中学受験の塾講師として18年今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!

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目次

【中学受験】併願をシュミレーション|併願の組み方(1)

第一志望校を中心に考える

保護者

成績はまだまだ第一志望校に届いてないけど併願には入れない方が良いかしら・・?

さば先生

それはいけませんね・・!
第一志望校を中心に併願パターンをシュミレーションしないとダメですよ!

生徒A君

やった!
がんばるぞー-!!

併願パターンのシュミレーションを考えるときに一番大事なことは第一志望校から決めていくことです。

偏差値が届いていないとか過去問題の点数が届いていないとか心配はあるでしょうが、子供を信じましょう。

例:≪第一志望校の入試日程が1日と3日の場合≫

1日2日3日4日5日
午前
午後

第二志望校・第三志望校を埋めていく

空いている所に第二志望校、第三志望校を埋めていきます。

ただ3校ともなると入試の日程が被りますよね・・。

第一志望校が最優先であるのは変わりませんが、第二志望校、第三志望校については最終的な学力や過去問題の相性で優先する学校を選びましょう。

生徒A君

受かる自信しかないよ!!
絶対!第二志望校を受けるんだ!

例:≪第二志望校が1日と2日と4日第三志望校が2日と5日の場合≫
第2志望校を優先した場合。

1日2日3日4日5日

午前

第一
第二
または
第三

第一

第二

第三
午後
第二志望校が1日と2日と4日 第三志望校が2日と5日の場合
保護者

(うちの子は第二志望校の問題の相性があまりよくないから・・2日は第三志望校の方を受けるわ・・!)

さば先生

その選択ももちろんアリですよ!
過去問の点数で判断するのも良いですね。

【中学受験】併願をシュミレーション|併願の組み方(2):午後受験

首都圏入試ではもはや午後受験は当たり前になってきました。

約6割~7割の生徒が午前に加えて午後も受験をします。

保護者

そんなに多くの子が午後も受験をするんですね!
じゃあうちの子も受けまくっちゃおう・・!!

さば先生

午後受験は便利ですよね!
でもお母さん!
受けすぎはダメですよ・・

中学受験をするのは小学生です。

併願パターンのシュミレーションをする時は子供の体力を第一優先で考えましょう!

午後受験の注意点

午後受験を受けるに際して、注意点を2つほどお伝えしておきます。

子供の体力が持つか、持たないかが最優先事項です!

注意点①

午後受験の試験科目が何かを考慮しましょう。
2科、4科、算数1科なのかで試験の終了時間も変わります。
次の日の試験がどこで何時からか、次の日も午後受験があるのかで選択も変わってくるはずです。

注意点②

午後受験は午前受験の学校から移動しなくてはなりません。
移動時間や移動手段をどうするかを事前に考えておきましょう。
また、お昼ごはんを外で食べるのか、お弁当を持っていくのか、もしくは電車で食べなければならないのか・・もしっかり考えておく必要があります。

例:≪押さえ校の入試日程が1日の午前午後、2日午後、3日午後の場合≫

1日2日3日4日5日

午前

第一
第二
または
第三

第一

第二

第三
午後

3日連続で午前午後の受験は結構しんどいです。

保護者

中学受験には体力も大事なのね……!

お子様の体力次第で2日、あるいは3日の午後をどうするか考えると良いですね。

これでほぼパターンは完成です。

【中学受験】併願をシュミレーション|併願の組み方(3):複数回受験をした方が有利な学校は考慮する

中学入試には同じ学校を複数回受験した方が合格しやすい学校が存在します。

  • 加点方式を採用している
  • “いいとこどり”を採用している
  • ボーダーライン上付近まで点数が取れた場合に合格とする制度がある
  • 繰り上げ合格を出す際に優先して合格とする制度がある

主に上の4つがあります。

加点方式を採用している

「加点方式」はその名の通り同じ学校を複数回受験したら2回目にプラス〇点、3回目にプラス〇点がもらえるというものです。

加点の度合いは学校によって違いますので入試要項等で確認してみてください。

“いいとこどり”を採用している

「いいとこどり制度」とは受験結果が以下の時だった場合

1回目の入試結果

算数国語理科社会4科目
105867858327

2回目の入試結果(いいとこどりをする前)

算数国語理科社会4科目
120656465314

これが“いいとこどり”制度を使うと2回目の入試の点数がこう変わります。

2回目の入試結果(いいとこどりをした後

1回目と2回目の各科目で良い点数の方が採用されます。

算数国語理科社会4科目
120867865349
保護者

これはお得な制度ね・・!

いいとこどりの制度によって各回、各科目の良い方の点数が採用されます。

4科目の合計点が314点→349点に変わるわけです。

1日2日3日4日5日

午前

第一
第二
または
第三

第一

第二

第三
午後押さえ校

例えば第三志望校で“いいとこどり”の制度がある場合は、2日の午前中は第三志望校を選択した方が良い子もでてきますよね。

こんな風に複数回受験で優遇があるのであればそこも考慮して考えるといいですね!

その他の優遇措置

そのほかの「ボーダーライン上での優遇」と「繰り上げ合格を出す際の優遇」については以下の通りです。

  • 「ボーダーライン上での優遇」
    合格最低点まで、あと少しだった時に複数回受験者を合格にするもの。
  • 「繰り上げ合格を出す際に優遇」
    学校が繰り上げを出す際に、優先的に複数回受験者から合格を出すもの。

【中学受験】併願をシュミレーション|パターンのシュミレーションをする

さば先生

入試は始まってしまうとあっという間に時が過ぎますよ!

保護者

えっ…………………

さば先生

だからありとあらゆるシュミレーションを事前にしておきましょうね!

併願のシュミレーションをする時は多くのパターンを作っておくことが大切です。

一日一日の結果次第でどっちに転んでも対応できるように入念に準備をしておかなければなりません。

入試が始まると予想した結果と大きく変わる場合があります。

保護者

なんか嫌な予感しかしないわ………。

いざというときの予備の学校を作っておいた方が絶対に良いですよ!

では、先ほどのパターンで

1日の結果が分かった段階でどうするかのシュミレーション(全3パターン)を実際にしていきたいと思います!

シュミレーション① 1日午前:不合格、午後:合格の場合

1日2日3日4日5日
午前第一第二
または
第三
第一第二第三
午後押さえ押さえ押さえ

第一志望校は残念でしたが、想定内の結果です。

この結果であれば予定通り進めていくのが良いですね。

シミュレーション② 1日午前:不合格 午後:不合格の場合

1日2日3日4日5日

午前

第一
第二
または

第三
第一
または

予備

第二

第三

午後

押さえ

押さえ
押さえ
または
予備

想定外の結果ですね。

まずいパターンです。

この場合は2日の午前は第三志望校、午後は頑張って押さえ校にもう一度チャレンジするべきです。

保護者

もしも・・・・
2日もダメだったら・・・・

その結果でまた変わりますが、2日の午前午後とも不合格だった場合は3日に確実に受かる学校を受験するべきです。

午前の第一志望校を外すか、午後に確実に合格する学校を受けるかの2択になります。

そのための予備の学校を事前に用意しておきましょう。

こんなことにならないように…

志望校対策は万全にしておきたいですね。

シュミレーション③ 1日午前:合格 1日午後:合格の場合

1日2日3日4日
午前第一挑戦挑戦挑戦
午後押さえ押さえ押さえ

これは最高のパターンです!

色々と考えておく必要がありますよ。

これで入試終了でも構いません。

生徒A君

僕はまだ受験したいよ!!

子供がまだチャレンジしたいようであれば2日以降に思い切ってレベルの高い学校にチャレンジするのもよいですね!

【中学受験】併願をシュミレーション|親の準備はどこまでするか?

併願校を考えるだけではなく中学受験の準備はとにかく入念に行うべきです。

どれぐらいの準備が必要か?

第一志望校に不合格だった時にどんな声掛けをするか

保護者

えっ…
そんなの考えたくないわ。

誰しもが考えたくないことだと思いますが、一番考えたくないところまで考えておくぐらいの準備が必要だということです。

その他の細かい準備

  • できれば父親も有休をとる準備をしておく
  • 入試のときに母・父のどちらが連れていくか
  • 入学金等の締め切り日のチェック
  • ミライコンパスへの登録
  • 兄弟がいる場合は誰が面倒を見るか

【中学受験】併願をシュミレーション!まとめ

さば先生

さて併願のシュミレーションはいかがでしたか?

保護者

ムズカシスギマス・・・・

今回は併願のシュミレーションということでお話をしましたが、正直むずかしいなと感じた方も多いかもしれません。

私はこれを毎年全員の生徒のシュミレーションをしていますが、正直大変です。

あらゆるパターンをシュミレーションすると時間がかかりますので早めに準備を始めましょう!

併願を考える上で大事な5つ。

  • 第一志望校から優先して決める
  • 第二志望校、第三志望校を埋める
  • 午後受験を有効に使う
  • 複数回受験した方が有利な学校は考慮して組む
  • 受験パターンを見ながらあらゆるシュミレーションをする

この5点を意識して受験校を決めていきましょう!

受験校の選び方の参考にどうぞ!

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

アドセンス

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