公開模試(オープン模試)もいろいろあって何を受ければいいのかわからないわ…
あなたの子供のレベルによって受ける模試を選ぶといいですね!
志望校対策であれば学校別のオープン模試が、公立の中高一貫校を目指しているのであれば公立対策模試を受けるなど意味が明確であればそれ相応の模試を受けるべきですが、あなたの子供の学力が知りたい!外部模試で場慣れをしたい!などの理由であれば受けるべき公開模試(オープン模試)は偏差値を目安として以下を参考にしてください。
※2023年度の日程も各塾で発表され始めました!要チェック!
学校別のオープン模試は自分の受ける学校が対象になっているならば絶対に受けた方が良いです。
特にSAPIXの学校別オープンは第一候補で受けるべきテストになります。
公開模試は小学5年生ぐらいから受けることを考える(6年生からでも全然遅くないです)のが良いです。
低学年のうちは普段の塾の課題とテストに全力投球しましょう!
この記事を書いた人:さば先生
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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中学受験の公開模試(オープン模試)はどこを受ける?
公開模試のオススメをいくつかご紹介します。
例えば、SAPIXに通っている方が自分の塾の模試を受けるのは当たり前として
あくまで他塾の公開模試を受けるなら、という前提で書いていますのでご了承ください。
SAPIX
- 実力判断サピックスオープン
(小学3~5年生) - 志望校判断サピックスオープン
(小学5年生) - 志望校判定サピックスオープン
(小学6年生) - 合格力判定サピックスオープン
(小学6年生) - 学校別サピックスオープン
(小学6年生)
★「実力判断サピックスオープン」「志望校判断サピックスオープン」「志望校判定サピックスオープン」「合格力判定サピックスオープン」
SAPIX以外の模試で偏差値が60以上ある方
★「学校別サピックスオープン」
学校別オープンの対象になっている学校を目指している方
SAPIX以外の塾の模試で偏差値60程度以上の力がないとサピックスオープンで思うような結果が出ずに落ち込む可能性があります
ただでさえ子供は慣れない模試でなかなか結果は出ないものです。
逆に子供に気合を入れさせる意味であえてSAPIXのオープン模試を受けて現実を受け止める!という使い方もアリです。
公開模試の中で以下の学校を目指している方は、「学校別サピックスオープン」は必須レベルで受けるべきです。
問題うんぬんよりもほとんどの受験生がこの模試を受験するので順位を把握するのに最適です。
《学校別サピックスオープン対象校》
麻布 | 栄光学園 | 開成 | 慶應湘南藤沢 |
慶應中等部 | 慶應普通部 | 駒場東邦 | 渋谷渋谷 |
渋谷幕張 | 聖光学院 | 筑駒 | 灘 |
武蔵 | 早稲田 | 早稲田実業 | 早大学院 |
桜蔭 | 慶應湘南藤沢 | 慶應中等部 | 渋谷渋谷 |
渋谷幕張 | 女子学院 | 豊島岡 | フェリス |
雙葉 | 早稲田実業 |
志望校対策はZ会でもできますよ!
予想問題を作成している学校もあります。
見事、開成中学で的中問題を出しています!!
四谷大塚
- 合不合判定テスト(小学6年生)
- 学校別判定テスト(小学6年生)
- 公立中高一貫校対策実力判定テスト
(小学6年生) - 開成・桜蔭入試同日体験受験
(小学5年生)
★「合不合判定テスト」
他塾の模試で偏差値が50以上の方
★「学校別判定テスト」
対象となる学校を志望している方
★「公立中高一貫対策テスト」
公立中高一貫校を受検予定の方
★「開成・桜蔭入試同日体験受験」
開成・桜蔭をはじめ御三家を志望している5年生
SAPIXの公開模試はちょっとな…
という方は「合不合判定テスト」がオススメです。
目安としては自塾模試で偏差値50~60を取れている子です。
それより上の子はSAPIX、下の子は首都圏模試が適切です。
「開成・桜蔭入試同日体験受験」を私は知りませんでした…(笑)
入試当日の夕方に6年生と同じ入試問題、時間で行います。
5年生の段階で合格ラインに届く子もいるみたいです…
え…5年生で合格するの!?
す、すご…!!
これは面白そうですが、単元もまだ終わってないので、受験生としての気合を入れる目的で受けるのが良いですね。
日能研
- 合格判定模試(小学6年生)
- 合格力判定テスト・ファイナル256
(小学6年生) - PRE合格判定テスト(小学5年生)
- 公立中高一貫校適性検査対策テスト
(小学6年生)
★「合格判定模試」「ファイナル256」
精神面を鍛えたい方・受験直前に力を試したい方
★「PRE合格判定テスト」
5年生の段階で志望校をある程度固めたい方
★「公立中高一貫校適性検査対策テスト」
公立中高一貫校を受検予定の方
公開模試はSAPIX、合不合、首都圏模試の3つで私はよいと思っています。
「合格判定模試」「ファイナル256」をオススメするのは日程に特徴があるからです。
他の公開模試はだいたい12月10日前後が最後の回になります。
「合格判定模試」はクリスマス前後、「ファイナル256」は1月中旬までやっています。
下のような方にはオススメです!私も特にテストで緊張してしまうという子には勧めるときがあります。
- 直前まで仕上がりを確認したい人
- テスト等で極端に緊張してしまう人
あと日能研の模試をオススメの理由が一つ…
周りが「Nバック」だらけなのでプレッシャーに強くなることができます(笑)
「PRE合格判定テスト」は小学5年生用ですが、合格判定が8校登録できるのと1年後の偏差値期待値を出してくれる模試です。
次年度の受験生活の指針を立てる意味で受けるのも良いですね!
首都圏模試センター
- 合判模試(小4~6)
- 適性検査型模試(小5~6)
★合判模試
自信をつけたい方、他塾模試で50以下の方
★適性検査型模試
公立中高一貫校を受検予定の方
首都圏模試センターの「合判模試」は自信をつけるための模試です。
普段の大手の塾で模試を受けている方は偏差値が10~15ぐらい上で結果が出てきます。
そんなに偏差値が高く出るの?
じゃー僕も偏差値40いくかもなー!?
(いつもの偏差値はいくつなんだ…)
モチベーションが上がらない、自信をつけたい方は「合判模試」受験を検討してみてください!
その他のオープン模試
早稲田アカデミーのオープン模試
開成・麻布・武蔵・駒東
早稲田・早大学院・慶応普通部
桜蔭・女子学院・雙葉
渋谷幕張・早実
ジーニアスのオープン模試
吉祥女子・芝・駒東・明大中野
ジーニアス・エルカミノ共同のオープン模試
筑駒模試
啓明館のオープン模試
浅野オープン模試
公開模試を受けるときのポイント
公開模試は各塾で受けれる場合と各私立学校で受けれる場合があります。出来るかぎり学校で受験をするようにしましょう!特に自分の受験する可能性がある学校が対象になっていれば絶対にそこを選択すべきです。人気のある学校だと予約がすぐに埋まってしまうことがあるので、日程をHPでこまめにチェックしましょう。
できれば1年間の予定を早い段階で組んでおくと良いですね。だいたい日曜・祝日に実施されるのでいろいろな公開模試が重なります。計画をしっかり立てておきましょう。
もう一つ注意事項というか知っておくべきことがあります。
外部模試を初めて受験するときは、結果が思うようにいかない場合があります。
なぜなら、各塾によって問題量であったり、解答の仕方であったり細かい部分に特徴があるからです。
慣れない模試を受けているわけですから、結果が思わしくなくても子供を責めてはいけませんよ!
学校別模試は別です!なぜなら学校別模試は各中学校の入試問題に似せて作るので、過去問をやっていれば「慣れてない」という言い訳はできません…
模試の結果について
これは公開模試に限った話ではありませんが、模試を受けた後に気を付けておくポイントをいくつかお伝えします。
- 模試の結果に一喜一憂しない
- 苦手科目より得意科目を見る
- 順位・偏差値より正答率表をよく見る
模試の結果について:模試の結果に一喜一憂してもよいが…
小学生はその時の状況や環境によって成績の上下はよくあるものです。
何度も模試を受けていると良い時も悪い時もあって当然です。
よく塾では模試の結果には一喜一憂しないと言われますが、我が子の成績を前にしてそれは困難ですよね…
だから一喜一憂してもよいとは思いますが…
ところが我が子となるとどうしても「憂」が増えてしまいます。
一喜一憂するのはしょうがないことだと思いますが、もっと「喜」を意識して子供に接してあげるようにしましょう!
スタンスは…
「良い時は思い切り褒める!悪い時は次は頑張ろう!」
模試の結果について:苦手科目より得意科目を見る
先ほどの話とつながる部分もありますが、大人というのは模試の結果を見るとどうしても悪い部分に目が行きがちです。
「なんでまた計算問題で間違えたの?」
「漢字ぐらいちゃんと覚えなさい!」
「これってこの前勉強したばっかじゃない?!」
言いたい気持ちはよく分かります。
でも、子供は自分のしたいことや遊びを我慢して模試を受けています。
これで、ムダな喧嘩をするぐらいであれば、得意な部分、よくできた部分を見つけて褒めてあげる方が長い目でみるとうまくいくと思いませんか?
模試の結果について:順位・偏差値より正答率表をよく見る
順位や偏差値ももちろん大切ですが、模試の結果で一番大切なのは
その問題の正答率がどれぐらいでそれができているのかできていないのかを見ることです。
あくまで目安です。
あなたのお子様の成績によって数字のラインは変えてみてもよいですね!
中学受験の公開模試はどこを受ける?模試を上手に活用して成績アップ!:まとめ
今回は公開模試は何を受ける?ということで書きました。
公開模試に関しては小学5年生から意識をして、本格的に考えるのは6年生からでも充分です。
自分の偏差値によって受けるべき公開模試を選んで受験しましょう!
目安は以下の通りですね。
これにプラスで難関校を目指している方は自分の志望校が対象になっていれば学校別の公開模試を積極的に受けましょう!
また、テストは受けるだけでも実力アップに繋がります。
無理がない程度でいろいろな公開模試にチャレンジしてみてください!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
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