こんにちは!さば先生です。
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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今回は【保護者の方からの相談No.1!】ミスを減らすためにはどうするかについて書いていきます。
でも残念ながらミスはなくなりません!
えー!?
私は今まで多くの小学生を見てきましたが、ミスをしない子なんていません。
というか大人だってミスをするし私だって当然ミスをします。
でもミスは減らすことができます。
ミスをしてしまう理由は子供それぞれで違います。
そして解消法も違います。
今回の記事の中でひとつでもあなたのお子様に役に立てれば幸いです。
僕もミスが多いんだよな~
どうすれば直るんだろう…
その子によって原因は様々なので全部はうまくいかないと思いますが、ぜひ色々と試してみてください!
私は質問箱(https://peing.net/ja/me/home)をやっていますが、ミスに関する質問は多いです。やはり親としてはそこで点数を失点してしまうことがとてももったいないと感じるようです。この悩みは尽きることがなさそうです。
【中学受験】「ミスが多い」原因を考える
別の記事でも書きましたが、間違えてしまった原因が本当にミスなのかどうかはしっかりと考える必要があります。
子供は簡単に「ケアレスミス」で片づけてしまいます。
ギクッ!?
ぜひこちらの記事もご参考にしてみてください。
そしてそれが本当にミスであるならば、なぜそのミスをしてしまったのかを子供を交えて話をしましょう。
「次は気をつけなさい!」ではなく、なんでミスをしてしまったのかを一緒に考えてあげましょう。
ミスをしてしまう原因で考えられものをいくつか挙げます
- 時間がなくて焦っている
- 字が汚くて間違っている
- 問題文をちゃんと読んでいない
- 計算ミスをしている
- テストのときに緊張してしまう
時間がなくて焦っている
模試や普段の確認テストは時間が足りない場面が多いです。
これには明確な理由があって、入試に向けてのスピード強化のために各塾の先生が時間をわざと短めに設定していることがよくあります。
だから焦ってミスが増えてしまうことがあるんですね。
わかる…
確認テストはいつも時間が足りないんだよな~
字が汚くて間違っている
字が汚くて自分の書いた字に騙されてミスをしてしまうケースがあります。
特によくあるのは数字の0と6、4と9、1と7です。
これはわかるわ~
私は字が汚いのを直すのは時間がかかるし、丁寧に書きすぎると時間もかかるので無理に直す必要はないと思っています。ただ、数字の間違いをしてしまうようであれば、「これは0でこれは6だ」「0はこう書いて6はこう書こう」というように自分で確実に区別できる書き方を自分なりにでいいので考えておくことをおすすめします。
問題文をちゃんと読んでいない
問題文をちゃんと読んでいない。
これもミスをしてしまう原因として多いですよね。
具体的には
- 誰が?を間違えてしまう
- 出てきた条件を飛ばしてしまう
- 問題文の数字を使い切っていない
算数の問題では問題文が長くなると難しく感じてしまう子が多いですが、実は問題文が長いということはそれだけヒントが多いということなので「いつも以上にしっかり読むと解けるかもよ?」とお子様にはぜひチャレンジをさせてあげるようにしてください。
計算ミスをしている
何気ない計算で間違えてしまうことはよくありますよね。
例えば2桁引く2桁の引き算とか、筆算等で九九を間違えてしまう子もよくいます。
わかる!
落ち着いてやれば絶対にできるのに!
計算練習は日々の積み重ねです。
しっかりと練習を積んでいきましょう!
テストのときに緊張してしまう
意外とテストのときに緊張してしまってミスが増えてしまう子がいます。
緊張の原因はいろいろあります。
うちの子はテストの前になると「お腹が痛い…」ってよく言ってます…
良い点が取れるか心配だ…クラスが下がってしまうかも…
などという理由もありますが、
お母さんに怒られる、お母さんを落胆させてしまう…
こんな理由もあるのです。
ぜひお子様が気分良く元気に試験に向かえるような声掛けを心がけましょう。
【中学受験】「ミスが多い」を解消する5つの方法
ミスをしてしまう原因をしっかり考えた上で、それを解消する5つの方法を紹介します。
- 子供と一緒にテストの戦略会議を行う
- 筆算(計算)でミスをなくす
- 問題文をしっかり読む
- 前向きな声がけをする
- ミスを分析する
子供と一緒にテストの戦略会議を行う
模試やテストのやり直しはとても大切ですが、たまにはテストの振り返りもかねて次回の戦略会議をしてみてはいかがでしょうか?
時間もそんなにないと思いますので、特にミスが気になるなら、たまにはやり直しをせずに戦略会議を行った方が良いくらい重要なものです。
戦略会議は何を行うか
- テストの配点について
- 正答率について
- 1番、2番に何分かけるべきか
- テストの問題がテキストのどこから出ているか
例えばこんな感じでしょうか…
〇〇は100点のテストで何点取りたい?そっか70点取りたいんだね。じゃあせっかくこの前受けたテストの結果があるから〇〇が次のテストでその点数を取れるように戦略会議を一緒にしよう!よくここみて。1番でも7番でも配点は一緒なんだよね。1番と7番だと〇〇はどっちが点数取れそう?うんそうだね。じゃあ1番でミスをして点数を落とすのはもったいないね。実際に7番の正答率も見てみて。こんなのできる必要ないね!そうすると1番と2番に時間をいっぱい使えるよ!20分使ってもいいから次は落ち着いてミスなく解いてみようね。それからお父さんがテストの問題と似ている所をテキストで探してみたんだ。ほらここの問題と似てるでしょ。この基本部分をしっかりやれば次回は70点取れそうだよね!一緒にがんばろう!
筆算(計算)でミスをなくす
計算ミスで多いのは暗算で間違えるということもありますが、筆算をちゃんと書いているのに間違えることもよくあります。
暗算で間違えてしまう子は
2回同じ間違いをしたら次は筆算を書きましょう
私は実は暗算は悪いことだとは思っていませんが、同じ間違いをするようであれば筆算を書くべきです。
筆算で間違える子は
字の大きさを均等に、位をしっかり揃えて書く
あーわかる。筆算を書いても数字がずれちゃったりするんだよな~
そして小数点は要注意!
「小数の計算のときは、いつもの2倍注意して計算しようね」
これは合言葉にしておきましょう。
さらにミスが気になる人は「検算」をすることをおすすめします。時間がかかるので何でも馬鹿丁寧にやる必要はありません。例えば100ー48=52の計算だったらだいたい50が2個だから100ぐらいだな!ぐらいで十分です。成績優秀な子は自然と検算を問題を解いている最中に実行しています。
問題文をしっかり読む
問題文をちゃんと読むようにするには
- 問題文をなぞりながら読む
- 数字に丸を付ける
- 問題文の条件を自分なりに書き直してみる
- 問題を解いている最中も何度も問題文を見る
- 聞かれていることは何かをはっきりさせてから解く
- 大事なところに線を引く
私は授業中に生徒にはこう言います。
「問題文をしっかり読むだけで10点は上がる」
小学生は大人が思うより、はるかに問題文を読めていません。
私が入試当日に門前の激励に行っていた時、子供にかける言葉は「問題文をちゃんと読みなさい」です。これはどんな子でも必ず伝えます。それぐらい重要なことなのです。
前向きな声がけをする
先ほどの戦略会議のところでもお伝えしましたが、ここでミスをして点数を落とすことがどんなにもったいないことかを子供に伝えましょう。
それはいつも子供に話をしています…
まあ普段から多くのご家庭でもいつも子供に言ってますよね。
声のかけ方のポイントはポジティブかつ具体的に話をすることです。
「この問題は〇〇は得意だから正解できたね。もし正解してたら偏差値が2も上がってたんだよ!次は頑張ろ!」
「塾の先生に聞いたけど〇〇の行きたがっているA中学校に受かった先輩は〇〇みたいにミスの多い子だったけどそれを克服したら合格できたみたいよ!〇〇も頑張ろうね!」
ポジティブかつ具体的に話をすることは何もミスのときだけではありません!子供と接するときはできるだけ心がけましょう!
親も子供に話をしすぎてもう聞く耳を持たないということであれば塾の講師に相談をして塾で話をしてもらうようにしましょう。親が100回言って直ることが塾の講師が1回言って直ることもあります。これは親がダメだと言っているのではなく、あくまで塾の講師は第三者の身近な大人だから効果的なのです。
ミスを分析する
子供はミスを軽視しがちです。
それでもミスを分析することはとても大切です。
ところが、自分一人でミスを分析することもやはり小学生には難しいことです。
そこであなたの出番です!
子供の間違えてしまった問題をまとめた専用ノートを作ってあげましょう。
子供も視覚的に自分の間違える箇所を見ることができるので解決策が浮かびやすくなります。
言葉で伝えるよりも説得力が全然違います!
実は塾でもお母さん特製のまとめノートを休み時間に見ている生徒をよく見かけます。やはりなんだかんだいってわざわざ自分のために作ってくれたお手製ノートは子供の宝物です。
子供のノートの使い方はこちらの記事をご覧ください。
中学受験の算数で「ミスが多い」多くの親が抱える悩みを塾講師が解消|まとめ
今回はミスについてまとめてみました。
ミスの原因は
- 時間がなくて焦っている
- 字が汚くて間違っている
- 問題文をちゃんと読んでいない
- 計算ミスをしている
- テストのときに緊張してしまう
原因をしっかり考えた上でミスを解消しましょう!
- 子供と一緒にテストの戦略会議を行う
- 筆算(計算)でミスをなくす
- 問題文をしっかり読む
- 前向きな声がけをする
- ミスを分析する
ぜひミスを減らして得点アップを目指しましょう。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
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