今回はある意味永遠のテーマ…
中学受験において親の子供への関わり方はどうすればよいかについて書いていきます。
正しい子供への関わり方は
理想は勉強については本人に任せる!親はあくまでサポートに徹する!
いやいやいや……
ムリムリ!!
この理想は…ってのがポイントでそんなにうまくいかないのが現実ですよね。
そんな方は次の3点を意識して子供に関わるようにしましょう。
- 予定(スケジュール)の管理をしてあげる
- 時間の管理をしてあげる
- 勉強法のアドバイスをしてあげる
この記事を書いた人:さば先生
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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中学受験で親の子供への関わり方はどうすれば良い?
勉強について本人に任せるというのはあくまで理想であって、なかなか現実的に考えると、うちの子には無理だという方も多いでしょう。
ムリよ!
そんな事をしたら偏差値が10ぐらい下がっちゃうわ!
ただ一つ言えることは、最難関校を目指しているのであれば、理想ではなく、子供が自分で勉強できるようにならないと合格することはできません
ただある程度軌道に乗るまでは親のサポートは必要です。
最難関を目指しているわけではない場合は、親ができる限り子供の勉強に関わる必要があると考えます。
ただ、これも勘違いしてはいけないのが、何から何まで面倒を見るという事ではありません。
あくまで子供が主役の中学受験です。
そこを忘れてはいけません!
私が理想とする親の子供への関わり方は次の3つです。
- 予定(スケジュール)の管理をしてあげる
- 時間の管理をしてあげる
- 勉強法のアドバイスをしてあげる
予定(スケジュール)の管理をしてあげる
子供は今を生きるものです!
いちいち未来のことを考えて行動しているわけではありません。
小学生は先を見て行動するのが苦手です。
(特に男の子…)
(ギクッ……)
だから親がある程度スケジュールを立ててあげることが大切です。
- 日曜日のテストに向けて土曜日はテスト勉強ができるように金曜日までに宿題は終わらせる
- 今度の土日は旅行に行くから平日の勉強時間を増やさなければいけない
- 算数の宿題は何曜日に…国語の漢字は毎日朝に…などなど
注意点!!
親が頑張って予定を立てたのに、子供が守らないと親子ゲンカが始まってしまいます。
予定を立てるときは親子一緒に考えましょう。
ある程度ゆとりを持って計画することが大切です!
ちなみに予定管理やスケジュール管理よりもっと大切なことがあります。
それは子供の「やる気」を管理してあげること。
モチベーション管理です。
実はこれが何よりも大切なことです。
これを意識することで子供に怒ってしまう回数も減りますね(笑)
時間の管理をしてあげる
もうひとつ子供が苦手なのが「時間の管理」です。
びっくりするほど子供は時間の感覚がありません…
例えば17時から授業なので、本を読んでいる子に
「17時から授業だから、時間を見て本を片付けて授業の用意をしといてねー」
と声をかけると、子供たちが本を返しに行くのって16時59分だったりするんです(笑)
わかるわ!それ!
17時に間に合うと思ったんだけどなー。
…………………。
だから、親がぜひ子供の時間の管理をしてあげてください。
はじめはタイマーをうまく使ってやるのも良いですね!
時間の管理といえば、よく算数で1問に何分ぐらい子供に解かせる時間を取るの?
というのをよく聞かれます。
この答えは時期によります。
低学年であれば子供がギブアップをするまで解かせる。
高学年であれば10分考えたけど答えが出ない場合は解説を見るが正しいです。
低学年のうちは考える習慣をつける方が大事。
高学年はやる事が多いので効率よく勉強することが大切です。
勉強法のアドバイスをしてあげる
ここで勘違いしてほしくないのは「勉強を教えてあげる」という事ではありません。
- 漢字を覚えるときは何度も書いた方がいいよ
- 筆算は大きく書いた方がいいよ
- 音読をした方がいいよ……などなど
あくまでアドバイスです。
強制ではないので、子供にやり方を押し付けてはいけません。
いいですか!!
アドバイスですからね!
は、はい……。
子供の成績を上げるためのヒントを教えてあげて欲しいという事です。
勉強の内容は変わっている部分もありますが、勉強の仕方は昔も今も変わりません。
ぜひあなたの知恵をアドバイスしてあげてください!
今すぐできる子供への関わり方【5つ】
中学受験で親の子供への関わり方を述べましたが、もう少し具体的な策をお伝えします。
- 長い時間勉強をさせない
- 子供にすぐにやり方を教えない
- できたら大きな〇をつけてあげる
- 子供に解き方を説明させる
- 睡眠時間を多くとるようにさせる
長い時間勉強をさせない
長い時間勉強した方が学力は伸びるんじゃないの?
ここでいう時間とは一日の総勉強時間ということではありません。
例えば3時間家で勉強をするなら、90分✕2回というより60分✕3回にしましょうということです。
でも塾の授業は高学年になると90分だったり100分だったりしますよね?
そうなんですよ…
これ実は塾のせいで勘違いをしてしまうんですよね…
塾の授業は講師が飽きさせないように工夫をしたり、あとは周りの子がみんな頑張っているという環境だから90分集中することができるんです。
塾講師が言うのもあれですが、塾の授業時間は適性ではありません。
《塾の裏話》
塾の裏話ですが、塾って1コマを長くすると授業料が高くなるので儲かる…んです。
だから授業を長い時間に設定している所が多いです…。
入試において子供が90分勉強に集中しなければいけないという能力は必要ありません。
なぜなら入試で1科目あたりの試験時間は一番長くても60分だからです。
ただし、60分(初めは難しければ40分とかでもよい)と決めたら60分間タイマーで計り、何が何でもタイマーが鳴るまでやらせましょう。
トイレも禁止!
ぐらいのつもりでやりましょう!
そして頑張ったらしっかり休憩を取らせてあげてください。
子供にすぐにやり方を教えない
これお母さんというより特にお父さんに言いたいことです。
特に理系のお父さんが算数を見ると自分は解けるのですぐにやり方を教えてしまうんですよね…
子供の偏差値が上がるのではなく、お父さんの偏差値が上がってるんですよね(笑)
やり方を教えてはいけない理由は以下です。
- 塾と教え方が違うので子供が混乱する
- 親子ゲンカが増える
- 子供の考える時間を奪ってしまう
この中で一番私が気になるのは「子供の考える時間を奪ってしまう」ということです。
親としては良かれと思って子供に教えるのですが、それが子供の才能をつぶしているのです。
これに早く気づかないと取り返しがつかないことになってしまいます。
本当に子供が困っている時に手を差し伸べる、あくまでヒントをあげるという姿勢で子供に関わっていきましょう!
できたら大きな〇をつけてあげる
大きな〇がつくと嬉しいんだよねー!!
なんだかんだいって小学生なんです。
私は今までに筑駒や桜蔭に進学をさせた経験もありますが、だいたいそういう子って普通の小学生に比べると大人びているんですよね。
精神年齢が高くないと難しい国語の問題が解けませんからね…
でもそんな子たちでも丸付けで大きな〇をつけてあげる、できたらシールを上げるとかでもすごく喜ぶんです(笑)
感情表現が下手な子もいますが、シールをあげたらニヤッと笑ったりするんです…!
大きく〇をつけてあげるというのは一例で
大げさにでも子供を褒めてあげてください!ということです。
子供に解き方を説明させる
これは子供が勉強したことをしっかり理解できているかを確認するためです。
子供はその問題が分かったと言うけど実は解ける状態にはなってないということがよくあります。
「分かった」というからテストをやらせると解けないなんてことはしょっちゅうあります。
これについては下の記事に書いているので見てください。
子供が説明するのを聞いてあげるだけで定着度合いが見違えるように変わりますよ!
睡眠時間を多くとる
私が今まで出会ってきた優秀な子達は睡眠時間を多くとっている子がすごく多いです。
睡眠時間を多くとることが勉強にどう活きるのか?
- 集中力が増す
- 計画性がつく
- 朝勉強が習慣になる
良く寝ることで頭がすっきりして集中力が増すのは良いでしょう。
良く寝る子は決まった時間に寝て決まった時間に起きるという規則正しい生活を送っている子が多いです。
寝る時間と起きる時間が決まっているから、「今から寝るまでにこれだけの勉強ができるな」とか「明日の朝に起きたらこれをやろう」とか計画が立てられるようになるのです。
そして、早く寝るのでその分だけ早い時間に起きることができるので、朝勉強が習慣化しているわけです。
あー-。
生活習慣を見直さないとなー泣
私も塾講師なので塾が遅い時間まであるからなかなか早く寝ることができないという方も多いと思いますができる限り早く寝て朝型にしていきましょう!
まとめ
今回は中学受験においての親の子供への関わり方をお話ししました。
まず親の関わり方ですが
- 予定(スケジュール)の管理をしてあげる
- 時間の管理をしてあげる
- 勉強法のアドバイスをしてあげる
あくまでサポートに徹することが大切です。
ある程度軌道に乗ってきたら子供に一人で出来るようになることが理想的です。
イメージは初めて自転車に乗る時を想像してください。
始めは、後ろで親が自転車を支えていますが、そのうち手を離しても勝手に進んでいきますよね!
すぐにできる具体的な方法は
- 長い時間勉強をさせない
- 子供にすぐにやり方を教えない
- できたら大きな〇をつけてあげる
- 子供に解き方を説明させる
- 睡眠時間を多くとるようにさせる
ひとつでも実践できるものからやってみてください!
子供への関わり方でイライラが溜まってしまう方はこちらをご覧ください。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございます。
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