こんにちは!さば先生です。
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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今回は「中学受験生の適切な睡眠時間はどれぐらい?寝る子は育つ!」と題して健康管理について書いていきます。
他のご家庭の子供がどれぐらい睡眠時間を取っているのか気になるわ!
中学受験には親のサポートは必須ですが、サポートの中でも一番重要なのは「健康管理」です。
健康管理の中でも今回は適切な受験生の睡眠時間について書いていきます。
親のサポートについてはこちら
学年ごとの適切な睡眠時間
まずは私がtwitterで調査した睡眠時間についてご覧ください。
体調管理と言えば睡眠、食事、運動ですが睡眠時間についてはtwitterで調査しました。ご協力いただいた方、誠にありがとうございました。
内閣府が行った調査によると、日本の小学生(10歳以上)の平日の平均起床時刻は「6時38分」、平均就寝時刻は「21時57分」となっています。これを計算すると睡眠時間は「8時間41分」となります。これでももっと寝るべきだという専門家の方も多いようです。子供・若者白書より
中学受験をする4年生の理想の睡眠時間
理想の睡眠時間は9時間
まだまだ4年生といえども体はとても幼いです。
睡眠時間を確保した方が良いでしょう。
もちろん睡眠時間が確保できるようだったら9時間以上寝るのもよいですよ!
※就寝時間・起床時間の例
就寝時間 | 起床時間 |
21:00 | 6:00 |
21:30 | 6:30 |
22:00 | 7:00 |
遅くても22:00には寝たいわね…
中学受験をする5年生の理想の睡眠時間
理想の睡眠時間は8.5時間
5年生になると塾も長時間になりますが、うまく睡眠時間を確保することが必要です。
また5年生は塾で習う内容も難しく、勉強時間を増やしたいところではありますが…
勉強<健康
当たり前ですが、これは絶対に忘れてはいけません!
※就寝時間・起床時間の例
就寝時間 | 起床時間 |
21:30 | 6:00 |
22:00 | 6:30 |
22:30 | 7:00 |
頑張って22時には寝ま~す!
中学受験をする6年生の理想の睡眠時間
理想の睡眠時間は8時間
本当はもっと寝かしてあげたいのですが、実際は塾があったり、宿題をやっていると8時間程度になってしまうと思います。
受験生といえども休日の前の日などは多く寝かせてあげてください。
一週間の予定を見てうまく睡眠時間を調整してあげるのも親のサポートの一つです。
※就寝時間・起床時間の例
就寝時間 | 起床時間 |
22:00 | 6:00 |
22:30 | 6:30 |
23:00 | 7:00 |
塾のある日はどうしても22時は厳しいから22時半で、それ以外の日は22時に寝かせることにします!
睡眠を多くとると良いことがいっぱい
「寝る子は育つ!」
これは本当で、学力においても言えることだと思います。
私の教え子たちを見ていても、実は成績優秀な子は良く寝ている子が多い印象があります。
睡眠を多くとると良いことがいっぱい!
いくつか良い点を挙げてみます。
- 脳内が整理される
- 成長ホルモンが分泌される
- 集中力・記憶力・意欲がアップする
脳内が整理される
大人と子供の睡眠は意味合いが違います。
大人→心と体を休めるために必要
こども→未熟な頭と体を発達させるのに必要
子どもの脳では寝ている間に記憶された情報の整理をします。
せっかく勉強したのにちゃんと寝ないと記憶に残らないのか…
成長ホルモンが分泌される
こどもは寝ているときに成長ホルモンが分泌されます。
寝る子は育つというのは、この成長ホルモンがよく出るからなのです。
成長ホルモンとは、子どもの脳の機能を正常にはたらかせ、発達させるために欠かせないホルモンです。また、成長ホルモンが分泌されることで骨、筋肉など体にもよい影響があります。
集中力・記憶力・意欲がアップする
これは子供だけではなく何となく皆様も経験がありますよね。
私も夏期講習中や入試期間中は明らかに寝不足なので痛いほど実感できます…
集中力も記憶力も、莫大な量の勉強をしなければならない中学受験の場合には短時間で効率よくできるかが重要です。
ときには勉強がはかどらないときは睡眠を優先する方が成績も上がることもありますよ!
集中力が欠けるとミスが多発!
睡眠時間を捻出するためにできること
できる限り睡眠時間を確保できるように親ができることをいくつかご紹介します。
- スケジュール管理をする
- 不規則な生活をさせない
- 朝型に切り替えていく
スケジュール管理をする
睡眠時間をいかに確保できるかを考えてスケジュールを組み立ててください。
ここで大事になるのがいかに「何か省けるものがないか」を考えることです。
毎年、入試には新しいタイプの問題が出題されます。
その影響で、テキストもどんどん分厚くなっていき、中学受験生はやることが増えていっているのです。
えっ!そうなの?!
その教材は本当に子供の成績アップに繋がっているのか?ただこなしているだけでは?
省けるものがないかを考えてスケジューリングをすることはとても大切な考え方です。
教材の取捨選択が難しい場合は塾に相談しましょう。私も講師人生が長いので分かりますが、やる事を増やす講師は二流。本当に力のある講師はやる事を減らすことができます。ぜひあなたの通わせている講師能力チェックを!(笑)
不規則な生活をさせない
夜遅くまで勉強させるとかは良くありません。
「明日は休みだから今日はもうちょっと勉強させよう!」もダメですよ。
平日でも休日でもリズムは変えないようにしましょう!
寝る直前にスマホをいじるのも厳禁です。
スマホのブルーライトは光が強く、眠りを誘うメラトニンというホルモンを出にくくさせます。
さらに体内時計のリズムもずれてしまうため、眠りにつくまで時間がかかったり、眠りが浅くなってしまいます。
子供によっては「お昼寝」も効果的です。ただし、お昼寝をすることによって夜になかなか眠れないということになれば本末転倒なので、お子様のタイプや様子を見て考えていきましょう。
朝型に切り替えていく
私は「夜型」より「朝型」の勉強をおすすめしています。
これにははっきりとした理由があります。
朝は時間がない
朝は時間がないから良いのです。
夜に終わらなかった宿題を朝に回してください。
時間がない中で宿題を終わらせなければならないとなると、嫌でも短時間で集中せざるを得ません。
これを続けると自然と集中力を養うことができます。
なるほど…あえてやらざるを得ない状況を作り出すのね…
中学受験生の適切な睡眠時間はどれぐらい?寝る子は育つ!|まとめ
中学受験生の理想の睡眠時間の目安は
小4は9時間、小5は8.5時間、小6は8時間です。
あくまでこれは目安で、もっと睡眠時間を取れるようならそちらの方が良いです。
睡眠時間を取ると良いことがいっぱいあります。
- 脳内が整理される
- 成長ホルモンが分泌される
- 集中力・記憶力・意欲がアップする
睡眠時間を確保するために親ができることは
- スケジュール管理をする
- 不規則な生活をさせない
- 朝型に切り替えていく
中学受験は健康第一!
ぜひ心身ともに健康で中学受験を乗り切りましょう。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
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