中学受験の算数はとても難しいですね。
分からないときに塾の講師に質問に行くことは大変良いことです。
でも質問の仕方によっては時間のムダになってしまうこともあります。
質問にいくことは素晴らしいんですけどね!
成績を上げるためには質問の仕方も大事です。
ぜひ3つのことを意識しましょう。
- 「これが分かれば点数が上がる!というものを質問する」
- 「必ず途中まで解いてから質問をする」
- 「質問を最後まで聞かない」
質問の仕方を工夫するだけでも算数の成績は大きく変わっていきますよ!
どんな人がこの記事を読むべき?
- 算数の成績を上げたい人
- なかなか自分の子が質問に行けない
- 算数の質問をよくしてるのになかなか成績が上がらない人
こんな悩みを持っている方はぜひ今回の記事をお読みください。
この記事を書いた人:さば先生
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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【中学受験】算数は質問の仕方で成績が変わる|子供はなかなか講師に質問に行けない
なかなか質問にいけない…
そもそも小学生は講師になかなか質問にいくことができない子が多いです。
理由は2つあります。
- 「そもそも何を質問していいか分からない」
- 「先生が怖くて質問にいけない」
「そもそも何を質問していいか分からない」
「そもそも何を質問していいかわからない」にも2つパターンがあります。
- 真剣に勉強していないからどれを質問していいかわからない
- 分かった気になっている
真剣に勉強していないからどれを質問していいかわからない
これはまず真剣に勉強に向かうようにしなければいけませんが、そもそも勉強の難度と本人のレベルが合っていない可能性が高いです。
勉強の内容の見直しが必要になります。
でも塾の宿題なんですよね…
それだと授業中もちゃんと理解していない可能性が高いです。一度塾にご相談をするべきです。
分かった気になっている
生徒はわかったというハードルが実は低いです。
解説を読んで分かった気になってしまうのです。
そうなんだよ…
ぼくはちゃんとその問題を理解しているつもりなんだけど…
では、なぜテストで点数が…?
うっ……
だから質問をしなくても大丈夫ということになってしまうのです。
親は「少しでもわからなかったら先生に聞いてきなさい」と言いますが、子供はその「少し」という感覚がよく分からないのです。
だから何となくわかったからOKで済ませてしまうのです。
ちゃんと子供がその問題を理解しているかをチェックする方法は下の記事に書いています。
「先生が怖くて質問にいけない」
意外と多いのが先生が怖くて質問に行けないです。
2つ目は先生との信頼関係を築かなければいけません。
先生との距離が近ければ気軽に聞きに行くことも出来ますが、生徒たちは意外とこんな気持ちを持っています。
「こんな問題を聞いたら先生に怒られるかも…」
意外とこんな理由が多かったりします。
ぜひお子様にも「塾の先生は質問に来てくれたら嬉しいらしいよ」と伝えてあげてください。
子供を質問に行かせるためにはどうする?
まずは、質問ではなくても先生とよく話をするようにしましょう。
コミユニケーションを深めれば自然と質問に行くようになります。
でも、それでもなかなか質問ができないとか、うちの子は消極的なので先生となかなか上手く話せません、ということであれば、親の出番です。
塾の講師に保護者がお願いをしてしまうのです。
「うちの子がなかなか質問に行かないので先生から声をかけてもらえませんか?」
「宿題の何番の問題がどうしても分からないようだったので教えてあげて貰えませんか?」
といった感じです。
でも、そんなことで塾に電話するのもねぇ……
よくそういった電話は塾にかかってきますよ?
えっ…
そうなんですか!?
私の塾にも実はそういった電話はよくかかってきます。
だから、遠慮する必要はありませんよ!
講師との仲を深めるためには親の面談時も重要です!
どうしても質問に行けない子、もしくは塾で質問ができない場合は家庭教師も検討しましょう。
【中学受験】算数は質問の仕方で成績が変わる|成績の上がる質問の仕方
何度も言いますが質問をするだけでは意味があなく成績はなかなか上がりません。
聞いたからにはその問題を確実に得点に変えていかなければいけません。
成績の上がる質問の仕方は大きく3つあります。
- 「これが分かれば点数が上がる!というものを質問する」
- 「必ず途中まで解いてから質問をする」
- 「質問を最後まで聞かない」
「これが分かれば点数が上がる!というものを質問する」
私が質問対応をしていると
- 正直この子は今これができる必要が無いんだけどなぁ…
- それは今度の授業でやるから今聞かなくてもなぁ…
- それ本当に君が聞きたい質問なの?
聞くべき問題がズレていることがよくあります。
例えば自分の普段の点数が100点中の50点で60点、70点を目指す勉強をするべきなのに90点を100点に変えるような問題を質問に来るわけです。
確かに分からない問題ですが、その前に聞くべき問題があるだろ、というケースです。
酷いと
「お母さん(お父さん)にこの問題を聞いてこいって言われた!」
なんてこともあります。
あっ……
それ子供に言ったことあるかも…。
お母さん(お父さん)が偏差値を上げてもしょうがありません。
自分でこれは出来そうだ!これを聞けば絶対に点数が上がるんだ!というものを質問しましょう。
「必ず途中まで解いてから質問をする」
まったく何をやって良いか分からない、手も足も出ないという問題は質問をするべきではありません。
なぜならその問題は聞いてわかったような気になっても実際は出来るようにならないからです。
分からないところがどこか明確でないと効果はないのです。
実は出来る子ほど質問の時間が短いという特徴があります。
なぜなら自分の出来ないところが明確だからです。
何故ここでこの数字とその数字を足すのか?とかなぜ2倍になるのか?とか要点だけを聞いて質問は終わります。
算数が苦手な子ほど質問が長いです。
あーー確かにそうかも…
ぼくが質問しているとだいたい後ろに人が並んでくるんだよなー
最初から最後まで説明をしなければならないからです。
まずは自分で解いてみて、ここが分からないという点をハッキリさせてから質問にいくようにしましょう。
過去に筑駒、開成、聖光と全勝した男の子がいました。その子は「ここまでは分かったんですがこの後はどうすれば良いでしょうか?」と私のところに来たことがあります。「あーこれだったら平均の速さを使えば?」と私が言うと、「あ、もう大丈夫です」と教室に戻っていった。質問時間は30秒ほどでした。これが理想的な質問と言えます。
「質問を最後まで聞かない」
小学生はどんな状況であれ問題を解いて〇が付くことは非常に嬉しいことです。
そして〇が付くと自分の自信にも繋がり、やる気にも繋がっていきます。
講師に質問をして途中まで聞いて、その後を自分で解いて正解までたどり着いても嬉しいものなんですね。
「先生答えは言わないで!」「わかった。後は自分でやって見る!」
これが理想的です。
逆に答えが出るまで質問を聞いている子は、自分でもう一度その問題を解いても解けません。
聞いたという満足感だけで終わってしまいます。
【中学受験】算数は質問の仕方で成績が変わる|まとめ
質問の仕方を変えるだけでも成績は大きく変わります。
まずは質問に行けるように講師との信頼関係を築きましょう。
- 「これが分かれば点数が上がる!というものを質問する」
- 「必ず途中まで解いてから質問をする」
- 「質問を最後まで聞かない」
そして上の3つのことを意識して講師に質問に行きましょう!
質問をしたらたくさん問題を解きましょうね!
どうしても塾の講師に質問しづらい場合は手軽に質問ができる家庭教師も検討しましょう。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!
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