塾で個人面談があるみたいだけど何を話せばいいのかしら…
こんな疑問をお持ちの方もいると思います。
そもそも低学年時だと選択制で「面談に行かない」なんて方もいますが、それはすごくもったいないことです。
今回は、塾の講師と個人面談を行う上で大事なこと、気をつけることなどをお話していきます。
何も準備をしないで面談に向かう、なんとなく面談を終えてしまう、また面談が終わって何もしなければ面談の意味は半減してしまいます。
しっかりと準備をして面談に向かい、面談後も助言をフル活用することであなたの子供の成績を改善しましょう!
せっかくなので個人面談で子供の偏差値を5上げるんだ!ぐらいの気持ちで行きましょう!
ちなみに面談と言えば「親だけの面談」と「親子の三者面談」がありますが、今回は親だけの面談の話を書いていきます。
この記事を書いた人:さば先生
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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塾の面談は質問で成績が変わる!面談でよくある質問
いざ面談の日程が決まると、面談の前にこんなことを気にする方もいるようです。
- 面談の時に手土産を持っていった方がよい?
- 服装はどんなのがよい?
- 面談の時間に用が入ってしまった!どうしましょう?
これすごい気になってました…!
実はあまり気にしなくてもいいんですけどね…
面談の時に手土産を持っていった方がいい?
手土産を持ってくるかについては正直どちらでも構いません。
持ってくる人の方が正直少ないです。
(もちろん持ってきてくれれば嬉しいですけどね…笑)
例えば、この前、個人的に補習をしてもらったとか特別な理由があれば手土産を持っていかれるのも良いですね!
もし手土産を持っていく場合のおすすめの品をご紹介します。
①カップラーメンの1ダースの箱 ②甘いものよりしょっぱいもの(おせんべいがオススメ) ③パン屋さんのパン詰め合わせ 簡単に言うとおしゃれな物よりも庶民的でガッツリした食べ物のほうが嬉しかったりします。女性が多い場合などは洋菓子やチョコレートなども選択肢に入れると良いと思います。
服装はどんなのがいい?
服装は様々ですが、ややキレイ目で来る方が多いです。
そこまで着飾ってくると逆に講師側が引いてしまいますので、適度で良いと思います。
学校説明会も同様です。
ただ、お嬢様学校や比較的難関校になればなるほどしっかりとした服装の方は多くなる印象です。
やっぱりそうなのね……
でも、服装で合否がきまることなんてありません。
あと別件でよく聞かれることですが、同じ学校の説明会に何度も行ったから受かりやすいとかもありませんからね!
面談の時間に用が入ってしまった!どうしましょう?
面談の時間に用が入ってしまった場合は、お気軽にメールや電話でお知らせしてくれれば大丈夫です。
講師サイドとしては、予定が変わって困ることもありますが、今の時代は保護者の方もダブルワークなどで忙しかったり、どうしても子供の面倒を見なければいけないなど色々とありますよね。
ただ、意図があってその日のその時間に面談を組んでいる場合があります。
模試の結果や大事なテストの後にあえて面談を組んでいる場合がありますからね!
ですので、その日に面談に行かれなかった場合は、電話などで急ぎの内容がないかを確認しておいた方が良いです。
なるほど…とりあえず電話した方が良さそうですね!
特に中学受験が初めての方はこういった服装や手土産などの小さな疑問点がわいてきますよね!
塾の面談前の心構え
塾の面談ってどんなことに気を付けていけばいいのかしら・・・
面談の効果を高めるには面談前から勝負は始まっていますよ!
は、はい!!
頑張ります!
- 今回の面談の意図は何かを確認する。
- 学校・家庭での子供の過ごし方を見ておく
- 質問内容を明確にする
面談前:面談の意図は何か?
例えば、〈新年度の面談〉を例にとって説明します。
新年度の面談であれば今年一年の流れ、カリキュラムなどの大枠の確認。
新しい生活になって生活習慣の変化、家庭学習の変化、子供のモチベーション変化はどうなのかを聞いて解決をするのが面談の意図になります。
なんでこの時期に面談をするんだろうと考えたら何をしておくべきか見えてきますよ!
6年生の進路面談はまた違ったものです。入試の併願スケジュールをこと細かに考えておきましょう。理想はいくつもパターンを持って面談に行きましょう。面談の時間も限られているので、面談担当の講師もその中で最良のもの、もしくは新しい案を提示してくれることもあります。そして、その場では家庭の方針、生徒の意思等も包み隠さず伝えましょう。子供の一生がかかっています。本音で語り合いましょう!
面談前:学校・家庭での様子をよく見ておく
子供のことをしっかりと伝えることで学習効果は大きく変わります。
塾講師は残念ながら塾でも様子しかわからないので学校や家庭での生徒の姿は気になります。
え、あの子が学校では!?
とかはよくありますが、共通の話題も増えますし、指導もしやすくなります!
面談前:質問内容を明確にしておく
新年度の面談であれば、塾の時間帯やカリキュラムを資料やパンフレットで確認をして疑問点を洗い出しておきましょう。
特に新学年だと勉強内容や、カリキュラム、模試などいろいろと変わりますからね。
質問内容は、講師が答えやすいような具体的な質問を考えておくと面談がスムーズに進みますよ!
とにかく少しでも分からない、不安なことはなんでも聞いておきましょう。
意外と個人的におすすめの聞き方ですが「ぶっちゃっけた話、~~~ってどうですか?」と聞くと意外と本音で答えてくれます。どうしても講師も建前上言えない部分があるものですが、ぶっちゃけと言われると色々と話してしまう講師が多いです。
面談は何を質問する?聞き方の良い例・悪い例
面談時の質問で気を付けることは具体的な質問を心がけることです!
聞き方の悪い例
例えば1学期中は、子供に算数を頑張らせたいとします。
先生!
うちの子は算数を頑張らせたいんです!
どうすれば良いですか?
(うーん・・・)
(答えずらいなぁ・・)
この質問だと漠然としていて講師としても何を答えればよいのか悩んでしまいます。
何を答えればよいのかわからなくなり、フワッとした答えになってしまい、貴重な面談の時間が無駄になってしまいます。
聞き方の良い例
ではどうすれば良いのでしょうか?
こんな風に質問をしましょう!
- 計算を毎日やらせたいんだけど、何分で何問くらい解けばよいですか?
- 授業の復習をしっかりやらせたいんですが、テキストのどこをやったらよいですか?
- うちの子は宿題以外でこのページをやっているんですが、他にやるところはありますか?
ポイントは具体的に質問をすることです!
先生!
計算のページは1ページに5問ありますが、何分で解いてやり直しは何分でやればよいですか?
(おっ・・!)
計算は1ページを7分でやって、やり直しは5分以内でやりましょう!〇〇君の場合はもし全部あってたらやり直しの時間は漢字練習をしましょう!
具体的な質問をするとその子の特性も踏まえた上で講師も適切に返答が出来ます。
また、質問とは別にご家庭、小学校での様子を多く塾に伝えてください!
塾の講師は塾での姿しか子供のことを知らないのでご家庭、学校での姿は貴重な情報です。
- 「新年度で塾の先生が変わり〇〇先生の授業が面白いと言っている」
- 「新しく小学校の部活は陸上部に入った」
- 「小学校の先生が新しい先生になり宿題が増えた」
情報量が増えれば増えるほど指導に活かせます。
また色々とご家庭や小学校での話を聞く事により、生徒とのコミュニケーションを取る機会も増えます。
これが実は重要だったりします。
先生と仲良くなると質問にも行きやすくなるね!
この記事もご参考にしてください!
面談後にすること
- 子供に面談の内容をフィードバックする
- 塾でのアドバイスを受けて実践する
- 進捗状況を塾に報告する
面談後:子供に面談の内容をフィードバックする
面談が終わったら子供に必ずフィードバックをしましょう。
ただ全ての内容を伝えるのではなく子供にプラスになることだけで構いません。
その時の決めゼリフは…
「〇〇先生が〇〇をした方が良いって言ってたよ!」
先生が言ってたよ……
といいつつ私の普段言いたいことも言っちゃおう…!
そ…それはお母さま反則です…。
ズルい気がしますがこれが1番子供には効果的です。
面談後:塾でのアドバイスを受けて実践する
そして、面談で受けたアドバイスを元に行動に移しましょう。
何日かやってみると新たな課題が出てくるかもしれません。
面談後:進捗状況を塾に報告する
うまくいってもうまくいかなくても塾に報告をしましょう。
そうすると講師からは「ではこんな風に修正していきましょう」とか「では次はこうステップアップしていきましょう」とか色々とアドバイスを貰えることができます。
また、面談後でも子供を見て、やっぱりだめだ…
という場合でもイライラせずにすぐに塾に相談しましょう。
報告をするのは気が引けてしまうかもしれません。
でも別の意図があってこの報告をしてもらいたいのです…
〈番外編〉塾の面談や保護者会で使える裏技
面談をする上で意識してもらいたいことがあります。
それは講師といかに仲を深めることが出来るかです。
講師と仲良くなって不利になることはありません。
講師は受験のプロですので情報も多くもらえるし、すぐに悩みを解決できるのはすごい強みですよね!
確かに塾の先生と仲良くなったら得ですね……
ぜひお子様のために頑張ってください!
塾の行事は面談だけではなく保護者会もあります。
塾側の話をすると、保護者会では塾の良い所しか話しません。
別に嘘をついているわけではありませんが、真実を話すことができない部分も多くあるのです。
確かに悪いことは保護者会ではあまり聞かないわね…
塾としては当たり前なんですよね…
保護者会の目的は安心感と期待感を与えることですからね。
卒業生の合格ストーリーを話す時も結果が良かった子の話が当然多くなります。
そこで、面談で講師と仲を深めておけば、保護者会の後に講師に色々と突っ込んで話が出来ます。
- 「良かった子の話が多かったけどダメになってしまったケースはどんなのがあるんですか?」
- 「保護者会ではこう言ってたけどうちの子にもっと適したやり方はありませんか?」
などを聞くことでお子様の為になる情報を多く仕入れられるようになります。
講師も人間です。
生徒も保護者も自分を頼ってきてくれることは嬉しいものです。
ぜひ交流を積極的に計ってお得な情報をたくさん仕入れましょう!
よし!
今度ちょうど塾の面談だから頑張るか!!
どうしても集団塾に相談しにくい方は家庭教師の先生を利用するのもアリです。
最後に・・・
面談の機会はそう多く行われるわけではありません。
その面談を通して何かが変わり、それがお子様の成績アップに繋がるようにしていかなければ、せっかくの時間が無駄になってしまいます。
だから、しっかりと準備を怠らないようにすることはとても大切です。
面談の意図を考えれば準備できることもわかるはずです。
そして、面談時は具体的な質問をするように心がけましょう。
具体的な方がよりお子様に適したアドバイスをもらえます。
面談後は、お子様へのフィードバックと講師へのその後を伝えることを忘れずに。
講師と連絡を密にとり仲を深めていきましょう!
私も塾の講師をしているので正直にお話しをすると、すべての生徒のことを一から百まで把握することは難しいです。
「いかに多くの情報をもらえるか=いかにその生徒を指導できるか」ということだと思っています。
ぜひ、塾と多く関わり「保護者、生徒、講師の二人三脚」で入試を乗り切りましょう!
最近親子の会話が減ってしまったな…と思われる方はコチラの記事もどうぞ!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!
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