最近たまに聞く中学受験の毒親と言う言葉…
毒親って表現はどうかと思いますが…
親も子供のために一生懸命なのにこんな風に言われてしまいます。
たまに勘違いされてる方もいますが、中学受験は子供の受験です。
もちろん中学受験をするのは小学生ですから、親のサポートは必須です。
あくまで親はサポートに徹するべきですが、親が先走り、子供に無理を強いて、あたかも親が主役の受験になってしまっているケースも少なくありません。
そこで、今回は毒親度チェック10個!で今の自分の中学受験への向き合い方を確認していただだき、改善するための7つの方法をご紹介します。
この記事を書いた人:さば先生
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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【中学受験】毒親度チェック!|毒親とは?
毒親とは
「子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす親」を指す言葉
中学受験においては、子供のキャパ以上に課題を与えたり、罵声を浴びせたり……
親が良かれと思って子供に接していることが、実はマイナスになってしまうような親を毒親と呼ぶわけですね。
私は大丈夫かしら…
それでは「毒親度チェック10」で確かめてみましょう!
【中学受験】毒親度チェック!10個の質問
あなたの毒親度はどれくらい?
10個の質問にいくつ当てはまりますか?
- 毎日の子供の勉強を細かく管理している
- 周りの子供と比較することがよくある
- 模試の結果を見ると悪いところに目がいってしまう
- 第一志望校の偏差値が子供の成績とだいぶ差がある
- 中学受験の主役は親だと思っている
- 塾に電話で相談したいけどなかなか出来ない
- 子供の勉強を見ているとイライラすることが多い
- 中学受験をしようと決めた選択を後悔することがある
- 勉強のサポートが家族内で母親まかせになっている
- どちらかというと心配性である
【中学受験】毒親度80%!8個以上に当てはまる方
残念ながら毒親度は80%オーバーです
80%!?
志望校の合格率なら嬉しいけれども…
今のままでは子供の力を引き出すことは難しいでしょう。
今すぐに変えられる部分があれば変えていきましょう。
保護者の方の子供への接し方はいくらでも変えることができます。私の過去の教え子の保護者の方もある時から子供への接し方を変えることで親も子供も楽になり、楽しんで受験生活を終えることができた方もたくさんいらっしゃいますので、あきらめることはありません。
【中学受験】毒親度50%!3~7個に当てはまる方
毒親予備軍です
今後はどちらにも転ぶ可能性があります。
毒親度50%の方はメリハリを意識すると良いです。
「相手は小学生だから…」と「これは絶対にやらせる」
この2つをうまく状況に応じて考えるとうまくいきますよ。
【中学受験】毒親度20%!2個以下の方
親の子供への接し方は完璧です。
素晴らしい!!
子供も実力以上の力を発揮してくれることでしょう。
このまましっかり子供をサポートして中学受験を乗り切りましょう!
【中学受験】毒親にならないために気を付ける事7つ!
中学受験は親子の受験ですがあくまで親は子供のサポート係です。
そのことを意識した上で毒親にならないために気を付ける事7つをお伝えします。
- 体調管理をする
- スケジュール管理をする
- 教材のフォローをしてあげる
- 笑顔を絶やさない
- とにかく褒める
- 気分転換をしてあげる
- 両親での役割分担を明確にする
体調管理をする
体調が何よりも優先!
当たり前のことですが、当たり前じゃなくなることが中学受験の怖いところです。
塾のテストが近いと無理をさせちゃうかも…
中学受験をする子供たちは本当に大変な生活をしています。
朝起きて、小学校に行って勉強をして、急いで塾に向かい夜遅くまで勉強する。
塾のない日も学校や塾の宿題をやらなければなりませんし、ときには親に怒られ、ケンカもしながらこなす日々。
たまに運動会の練習もあって疲れていることとかもあるんだよな。
そんな中でも夜遅くまで勉強をさせてしまったり、朝なかなか起きなくて朝ごはんも食べずに小学校へ行かせてしまったり…
子供もいつでも頑張れるわけではありません。
子供の体調が何よりも大切なことを忘れてはいけません。
体調管理と言えば睡眠、食事、運動ですが睡眠時間についてはtwitterで調査しました。ご協力いただいた方、誠にありがとうございました。
スケジュール管理をする
過去の記事の「おすすめの勉強法」でも書きましたが、細かく毎日のスケジュールを管理してほしいということではありません。
子供はどうしても時間の感覚は大人に比べてありません。
- 大雑把な勉強スケジュールを立てる
- 学校行事や塾の行事を把握する
- 中学校の説明会も計画的に(誰が?いつ行く?)考える
- 入試期間のスケジュールを立てる
こういったものは親がしっかりとスケジュール管理をしてあげるようにしましょう。
教材のフォローをしてあげる
教材のフォローといってもいろいろありますが
- プリントの整理をしてあげる
- コピーを取ってあげる
- 宿題の管理をしてあげる
- やり直しノートを作ってあげる
- 時間の管理をしてあげる
ご家庭やお子様の性格にもよるでしょうからこれを全部やらなきゃいけないという訳ではありません。
あくまでサポートという意識が大切です。
要は子供が勉強をしやすいようにサポートをしてあげてほしいということです。
笑顔を絶やさない
子供は大人の表情を実はすごく見ています。
これは塾でもよくあることで
私が教室に明るく元気に入ると「子供達も笑顔で元気」
私が教室に静かに疲れた感じで入ると「子供達も静かでダラッとする」
わかる…
先生が楽しそうだと僕も楽しく勉強ができるよね!
塾の講師でもそうなのでご家庭での親の表情はもっと大切です。
大変な中学受験だからこそ、ご家庭では笑顔を意識しましょう。
特にお母さまの笑顔が一番です!
とにかく褒める
今の子供たちは「褒めて伸ばす」が基本です。
かといっていつも褒めてばかりなんて難しいですよね…
私も子供が2人いるのでお気持ちは良く分かります。
叱るときは叱ることももちろん必要です。
「とにかく褒めよう」と心の中で意識しておく位がちょうどよいと思いますよ!
まずは一日に一回褒めると決めるのも良いと思います。
一番危険なのは模試が返却されたときです。
ついできないところに目がいってしまう…
指摘をするのは悪いことではありませんが、必ず褒めて終わるようにしましょう。
相手は小学生です。私は男子と女子では声の掛け方を意図的に変えています。
万能な声がけなら男子なら「天才!」、女子なら「最近よく頑張ってるね!」
その子によって決め文句も変わってくると思うので色々と褒めまくって試してみましょう。
偏差値のトリックについての記事。「実は子供は頑張っている」
オススメの公開(オープン)模試はこちらから
気分転換をしてあげる
本来、小学生は勉強はもちろんですが外で思い切り遊ぶことも大切です。
しかし、中学受験生はそうもいきません。
土日も塾があることが多く、平日も塾に通ったり、大量の宿題に追われたり…
息抜きがうまくできないのが現状ではないでしょうか?
自分で決めた中学受験だけど正直、思い切り遊びたいときもあるんだ…
ときには子供の気分転換をするために、思い切り遊べる日を作ってあげてください。
はっきりと断言できますが…
「一日遊んだからといって受験で落ちることはありません!」
メリハリはとても大事です。
母親もストレスを溜め込んではいけません。
受験生だと一日中遊ばせるのは、そうは言っても不安ですよね。そこで、夜に勉強で煮詰まったときなどは、子供を連れてふらっと散歩に行くことは意外とおすすめです。そこでは勉強の話は禁句です。子供も親もリフレッシュできますよ。
家族の役割分担を明確にする
母親、父親のどちらかが「一人で子供の面倒を見ている場合」は毒親になる可能性が高いです。
プレッシャーと、周りが見えず誰にも注意されずに突き進んだ結果です。
だから、できるだけ周りを巻き込んで家族全員で中学受験に協力をしてあげて欲しいのです。
別にそれが父親でなくても兄弟でも構いません。
保護者会や面談に両親でいらっしゃる方は入試も良い結果になることが多いです。
入試期間も両親の役割分担でうまく乗り切りたいですね。実は入試会場に誰が連れていくかは結構重要です。母親が感情的になってしまう方は、例えば不合格が続いてしまったときは、あえて父親が入試会場に子供を連れていく方が良かったりなんていう場合もあります。
家族内での役割の分担で失敗の例が話題の本「勇者たちの中学受験」のなかでも書かれていましたね。
気になる方はこちらの記事もお読みください。
【中学受験】毒親度チェック!毒親にならないために7つの気を付ける事|まとめ
保護者の方もお子様のために必死になっているのに毒親など言って申し訳ございませんでした。
申し訳ございませんでした!
中学受験はあくまで子供が主役ですが親のサポートが必須なのは間違いありません。
少しでもお子様の努力が少しでも形になればという思いからこの記事を書きました。
毒親脱却のための改善策(7つ)をご紹介しました。
- 体調管理をする
- スケジュール管理をする
- 教材のフォローをしてあげる
- 笑顔を絶やさない
- とにかく褒める
- 気分転換をしてあげる
- 両親での役割分担を明確にする
一つずつ実践できることから始めてみてください。
あなたの対応次第で子供の成績は変化していきます。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
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