こんにちは!さば先生です。
中学受験の塾講師として18年。今までの教えてきた生徒数は3000名以上。教室長としても複数教場を運営後、算数の教科責任者として若手の育成や教材作成を手掛ける。現在は東京の有名塾の管理職かつ現役で教壇に立ち続けています!
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私は中学受験の講師を18年間やっています。
生徒も約3000名指導してきました。
その中で中学受験をすることのメリット・デメリットについて書いていきます。
私は実は生徒たちの第一志望校合格のために塾講師をやっているわけではありません。
もちろん合格は素晴らしいことです。
でもそれよりも生徒たちが中学受験を通して成長していく。
その姿を見ることができるのが楽しみでこの仕事をしています。
中学受験をすることのメリットは成長できることだと思います。
なんか今日はさば先生カッコつけすぎじゃ…?
ちょっと静かにしといて…。
- 中学受験をお考えの方
- 中学受験のメリット・デメリットを知りたい
- なぜ中学受験をするのだろうと悩み始めてしまった
- 中学受験を断念しようかと思っている方
こんな方はぜひ最後までお読みください。
中学受験のメリット
中学受験のメリットを5つ書きます。
- 中高一貫校で6年間過ごすことができる
- 勉強の習慣がつく
- 気の合う仲間が見つかる
- 子供が成長する
- 一生の思い出になる
中高一貫校で6年間過ごすことができる
まず中学受験のメリットは
高校受験がない!
ということですよね。
ある程度の高校を目指すのであれば中一から塾通いをしなければなりませんからね…
高校受験がない分、思い切り趣味や部活に打ち込むことができます。
そして私学の恵まれた環境や設備で充実した6年間を過ごせることは大きなメリットでしょう。
これは中学受験を頑張ってきた子にしか味わえないことです!
各中学校の魅力は下の記事をお読みください。
勉強の習慣がつく
勉強の習慣がつくこともメリットでしょう。
もちろん中学生でも勉強の習慣をつけることはもちろん可能です。
でも勉強の習慣はできるだけ早くつけさせたいところですよね。
でも、うちの子は家で見ていると勉強の習慣なんて全然ついてないですよ…
そんな風に思っている保護者の方も多いと思います。
でも、仮に家で怠けているとしても塾に通っているだけで勉強の習慣はついているのです。
週に2回,3回、1コマ60分,80分,100分とかの授業を受けていること自体がすごいことですよ!
普通の小学生には決してできることではありません。
以前何かのテレビ番組で東大生に人生で一番勉強したのは?
この問いに「中学受験のとき」と答えていた方が多くてとても印象的に残っています。それぐらい中学受験の記憶は残るんだなと同時に感じました。
気の合う仲間が見つかる
twitterでも書きましたが上位クラスの会話
A君「俺、実は小学校ではなんか分かんないけど嫌われてるんだよ」
B君「実は俺も…。お前面白いのにな…」
C君「みんなそうなんだ…良かった!」
こんな会話を目撃したことがあります。
中学受験をする子は小学校をあまり面白いと感じていない子は多いのは事実です。
勉強が良くできて一言多い彼らは同学年の周りの子からは浮いてしまうのかもしれません。
うっ……
でもなんか分かるかも…。
でもそんなA君、B君、C君は塾ではとっても仲良しなのです。
自分の価値観や考え方があっている子、しかも学力もだいたい同じ子が集まる。
これは本当に私立中学校に通うメリットだと思います。
子供が成長する
冒頭にも書きましたが、本当に子供たちはこの中学受験を通してたくましく成長します。
一番子供が成長したのを感じる瞬間は
「中学受験をしてよかった」と子供が言ってくれたときです。
普通の子供たちはこうですよね。
- 勉強が好きではない
- 好きなことをしたい
- 友達と遊びたい
- 宿題をやらなければいけない
- 悪い点を取ると親に怒られる
間違いない!!
それを我慢して受験生は勉強しなければいけません。
そんなつらいものなのに
「中学受験をしてよかった」と言うのです。
この言葉を聞くために私は指導をしているようなもんです…
こんな風に考えられるようになったのは私は子供が成長した証だと思っています。
一生の思い出になる
子供だけではなく親にとっても一生の思い出となるのが中学受験です。
中学受験には親の協力が絶対に必要です。
中学受験はつらいことも多いですが、親子で力を合わせた経験は一生の宝物です。
大学受験は子供が主体です。
中学受験は親子で乗り切る最後の受験なのです。
最後か…確かにそうね。
なんかさみしいわ。
思い通りの結果にならないかもしれません。
でも親子で頑張った中学受験は一生の思い出になります。
私が塾講師になったのも実はこの中学受験の記憶が強く残っていたからです。
小学生時代の先生がとても面白くて尊敬していました。自分もこうなりたいと思いこの世界に飛び込みました。気づけばどっぷりと中学受験の世界に17年もいることになるとは…(笑)
中学受験のデメリット
デメリットも5つ書きます。
- 勉強が嫌いになる可能性がある
- 親・子供にストレスがかかる
- 中学に入ると勉強しなくなる
- 小学生らしい生活ができない
- 費用が高い
勉強が嫌いになる可能性がある
小学生にとって中学受験の勉強は大変です。
そして、かなりの勉強量が要求されます。
その影響で小さいころから勉強を強要されることで勉強嫌いになってしまう可能性があります。
うちの子を見ているとそうかもしれません…
でもはっきり言ってしまうと勉強はほとんどの子が嫌いです!
勉強は中学受験だけではなくこれからもずっとやらなければいけません。
「中学受験のせいで勉強が嫌いになった」
というのは言い訳ではないかと思っています。
ただ中学受験というのは、小学生がするものなので「努力が報われない」こともあります。正直、発達が遅い子や早生まれの子は不利になることもあります。そして、その子によって残念ながら能力の限界があることも事実です。
親・子供にストレスがかかる
中学受験は子供だけではなく親のサポートも必要です。
親はものすごくストレスを抱えることになります。
受験勉強に関われば関わるほど子供に対して、あるいは塾に対してもストレスがたまります。
言わずもがな子供も相当なストレスを抱えることになります。
これが限界まで達すると退塾や受験断念という事態になってしまうわけです。
正直、毎年受験断念の子が表れてしまうのはとても悲しいことですね…
「子供にこんなつらい思いをさせてしまった」
と自己嫌悪に陥ってしまう親御さんも少なくないことでしょう。
逆にそんなに親子共々たいへんな中学受験を乗り越えた家族は絆が深まることでしょう。
中学に入ると勉強しなくなる
これは中学生になってからの話です。
一番初めに書いた高校受験がないというメリットの真逆です。
高校受験がないのでやはり勉強時間はどうしても減ってしまいます。
私はいつも受験が終わった生徒に「中学に入ったら今の半分でいいから勉強をしなさい」と言いますが、ほとんどの子ができていないようですね…
どうしても子供は環境に染まってしまいます。
まわりの子も勉強時間が減っているわけですから…
でも安心してください。
そんな私立中学の子達もある時期からは大学受験に向けてみんな真剣に勉強に向き合います。
この切り替えが中学受験をしてきた子達にはできるのです。
開成中学の体育祭は激しいことで有名ですが、行事が終わると一気に高校三年生のクラスは受験ムードに変わるそうです。これは学校がそう仕向けるわけではなく生徒たちが自主的にです。
私学の学校は比較的そういう文化が自然と根付いていますよ!
小学生らしい生活ができない
ここでいう小学生らしくとは一般的な受験をしない小学生のことです。
- 思い切り友達と遊ぶ
- 好きな習い事を楽しんでやる
- 趣味の時間に費やせる
- 家族で旅行に出かける
これが中学受験をする子はどうしても制限されてしまいます。
しかし中学に入ったら逆に公立中学の子よりも自由な時間は増えます。
今我慢するか、後で我慢するかの違いですね!
ただ習い事に関してはできるだけ小学5年生までは続けてほしいとは個人的に思っています。
費用が高い
中学受験の一番のデメリットは費用が高いというのが一番に挙げられると思います。
これよこれっ!!
公立 | 私立 | |
中学の学校教育費 | 14万円/年 | 107万円/年 |
高校の学校教育費 | 28万円/年 | 72万円/年 |
中学の塾代 | 31万円/年 | 33万円/年 |
高校の塾代 | 17万円/年 | 25万円/年 |
予想通りずいぶんと違いがありますね…
さらに中学受験のためにも莫大な費用もかかっていますよね…
これに関しては私立中学でよりよい環境で子供が楽しく過ごしてもらうための投資だと捉えるしかないでしょう。
中学受験のメリットとデメリット|まとめ
中学受験のメリットとデメリットを5個ずつまとめました。
メリット
- 中高一貫校で6年間過ごすことができる
- 勉強の習慣がつく
- 気の合う仲間が見つかる
- 子供が成長する
- 一生の思い出になる
デメリット
- 勉強が嫌いになってしまう可能性がある
- 親・子供にストレスがかかる
- 中学に入ると勉強しなくなる
- 小学生らしい生活ができない
- 費用が高い
いろいろと書きましたが私は中学受験は大賛成です!
中学受験を通して目標を達成すること、成長できることは他ではなかなか味わえないものです。
そして多くの生徒・保護者の方が卒塾をしていくときに
「中学受験をしてよかった」と言ってくれることが最大の理由です。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
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